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ツヨシのイタリア生活日記

イタリア生活、留学案内、イタリアならではの珍事などを日本人がほとんどいないウンブリア州のオルヴィエートからTsuyoshiが楽しく伝えます。

2007年10月07日

イタリアで盗難に遭う(2)・・・警察で僕が尋問?

ランボルギーニ・ポリス

えーっと、不謹慎ながら楽しみに待っている方が多いとのことで「事件の続き」です。
どうぞどうぞ読んでやってください。済んだことはしかたがない。もうクヨクヨしてないよ・・・。あ、、、、目から汗が・・・。

前号(レストランにて)からの続き・・・(長文です)


インターネットバンキングの口座凍結を済ませた僕と彼女(デズィ)とフランチェスコは、ウフィッツィ美術館裏にある警察署を目指しました。盗難届けを出しておけば、運が良ければ手帳は見つかったりするのではないかと、甘い期待をもちつつ。
僕だけではないと思うのですが、イタリアの警察署ってちょっと嫌な感じです。昔の言葉でいうと、なんか足を踏み入れたとたん二度と「おてんとうさま」を拝めないような気がしてくるんだから不思議です。これも外国生活の被害妄想、ストレスのたまものなのか・・・

ウフィッツィ美術館裏の警察署もなんだか物々しい門構え、せめてバール風にラジオなんかを流してくれていたら入りやすいんだけど・・・。
そんな時、デズィが言いました
「ツヨシは良かったね、滞在許可が下りているんだから。不法滞在の外国人だったら、訴えることもできないんだよね。」

たしかに僕は滞在許可証もある、イタリア政府に許可された外国人移住者です。でも、この場面でそんなこと言ったら、なんか怖い。。。今は、とことん臆病になっているんだから・・・

カメラの付いた入り口のインターフォンを押し、ギーーーギーーーと音が鈍く響く門をくぐりました。開いた門は閉まるのが当たり前、背後で音をたてて閉じるのを聞くと、ほんとぞっとします。
建物の中は日本の警察とよく似た殺風景なオフィス風。入り口のすぐ脇に、パソコンに向かっている30歳くらいの若い警察官が無愛想に声をかけてきました

警:「何の用なの?」
ツ:「カバンを盗まれてしまって」
警:「で?」
ツ:「盗難届けをだそうかと・・・」
警:「他の人たちは?」
ツ:「友達です」

3言の会話でもうプレッシャーをかけられました、最後の方の僕の声は生まれたてのヒヨコよりもか細いです。

ヒヨコの謝罪


この時点ではまだ僕はさっさと盗難届の調書作成して、とっとと追い返されると思っていたのです。でも違うんです、この僕の端正な顔立ちをもってしても、不法入国者かチェックをし始めたんです。

警:「国籍は?」
ツ:「日本人です」
警:「身分証明書を出して」
ツ:「ドウゾ」
免許書と税務番号カードを提出する僕。
そのデータを見ながらなにやらパソコンに入力。イタリア警察のデータベースに「ドウ ツヨシ」という、か弱い間抜けな日本人を照会しているようです。

警:「君はイタリアに住んでいるのか?」
ツ:「はい」
警:「最近、警察に尋問されたことは?」
ツ:「な、ないですが・・・」
警:「2年前から一度も尋問されていないのか?」
ツ:「に、に、2年前?一度も尋問はされたことがないです・・・」

この辺で彼の声のトーンが変わってきました。僕は冷たく固いイスに座りながら、ジャン・マリア・ボロンテ主演の「殺人捜査」を連想してしまいました。それほどビビっていたのです。その後彼は他の警察署、さらには移民局に連絡をしています。
ここで僕は、なんかヤバいことになっている?と危機感を感じ始め、離れたところに座っている友達たちも「なんだかおかしい」と感じているのが顔から見て取れます。
あわてて僕の彼女が助け舟を・・・

デ:「彼は3年前からイタリアに住んでいて、きちんと滞在許可証も持っていますよ」

でもそんな声を彼は無視。さらに追い打ちをかけるように別の2人の警察官が到着、その1人が
警:「なにやらかしたんだ、この中国人は?」

切れたデズィがすかさず
デ:「彼はイタリアに住居をもっている日本人です!」

家に帰りたいウサギ


さすがにその警察官は自身の軽卒な言葉に恥じたようで、顔をちょっと赤らめました。
その折、ほかの2人の警察官がヒソヒソと話しているのがちょっと聞こえました。それによると僕の問題は登録されている滞在許可証のデータにあるらしく・・・
・オルヴィエート在住のTsuyoshi は存在するが、日本人女性として登録されている
・登録データは2年前で更新が止まっている

そこではたと気づきました。僕は滞在許可証を日本から着いたばかりのリュックに入れたままで、ここフィレンツェに持っています。それを見せたらこの場から解放されるのではないかと。そのことを告げるとフランチェスコが
フ:「僕がバイクで書類を取って来てあげるよ!」

ナイス、フランチェスコ!

・・・待つこと約30分。汗だくになって到着した彼の背中には、これまた日本で買ったばかりの僕のリュックが。。。
滞在許可証を取り出し提示すると、一気にみんなの態度が変わるのでした。

警:「こういうことになるから、滞在許可証は持ち歩いていた方がいいよ」
ここで無罪放免。
この間、約50分。ペットボトル2本分の汗をかきました。

僕のこの時点での日本帰国希望度は120%。他の二人も僕をたいそう気の毒に思ったらしく、
「ようこそおかえり、美しい国イタリアへ」
と冗談を交えて励ましてくれたのでした。
2週間経ってこの記事をかいている時点では帰国希望度30%程度。ようやくイタリアのリズムに慣れてきました。ハイ。


日本に帰りたいTsuyoshi
この記事の最終校正をフィレンツェ行きの電車の中でしていますが、今フィレンツェのだいぶ手前で列車が30分立ち往生しています。
近くの乗客は「列車のガソリンが切れたらしいぞ。ハハハ」とふざけています。
今の帰国希望度は40%に増加しました。トホホ・・・


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posted by Tsuyoshi at 21:34 | Comment(7) | TrackBack(0) | イタリア生活日記

2007年10月02日

イタリアで窃盗に遭う・・・レストランにて(1)

イタリアで窃盗

イタリア到着後の一発目のブログが悲しい話です。少なくとも僕には・・・
事件から1週間。今まで書くのをためらっていたのですが、今後イタリアに来る人たちに少しでも役に立てばと思い、弱気な心にむち打って書きたいと思います・・・。ドキュメンタリーです。

それは9月19日水曜日、僕がイタリア、フィレンツェ空港について翌日のことです。
計20時間にもおよぶ長旅から一夜明けて、フィレンツェで心地よい朝を迎えた僕は、平日ながらものんびりと9時に起床。ちょっと遅めの朝食(ブリオッシュとカップチーノ)をじつに2ヶ月ぶりのイタリアのバールで済ませました。やっぱりイタリアのカフェはおいしいネ!天気もいいし今日はのんびり過ごそうと、彼女の家に戻り、新しく買ったデジカメと手帳を入れた肩掛けバックを持って、久しぶりのフィレンツェ散策に出かけたのです。

彼女と一緒にウィンドウショッピングや本屋などを覗きながら、のんびりと散歩。久しぶりのイタリアなんでなんだか「外国にいる」観光客の1人に戻った気分がしました。ちょうどその時、友達のフランチェスコから「お昼をどこかで一緒にしないか?」という携帯メッセージを受け取り、3人で新しく発見したという中華レストランに行ったのでした。

名前は忘れてしまいましたが(あまり思い出したくない・・・?)、フィレンツェ中心街にあるそのレストランは、明るい店内にモダンな装飾。有名な北京飯店とはちょっと違い、メニューも現代風にアレンジされていて、料金も少々お高めです。ほぼ満員の店内に入り、僕たちは入り口に一番近いテーブルに通されました。僕はショルダーバックを椅子の背もたれに掛け、楽しくて美味しい食事を開始したのです。・・・実は僕は席に着いたとき荷物を背もたれに掛けるのになぜか躊躇しました。それはおそらく久しぶりのイタリアで緊張感があったのかもしれず、その30分後に起きる事件を察知したのかも知れません・・・。
ただ3ヶ月日本で過ごし、十分に平和ボケし、イタリア人の友達たちと一緒という安心感から、そのわずかな直感を逃してしまうのでした・・・。

食事が終わってカフェを頼む段階で、僕は背中がスースーするのを感じたのです。あれっと振り返ると、ない!僕のカバンがない!
気のチッサイ僕はすぐに顔面蒼白になり、「ノンチェ、ラ・ミア・ボルサ!(僕のカバンがないよ!)」と叫びます。

ムンクの叫び


でも友達たちは
「ツヨシ、落ち着けよ。床に落ちてんだろ」
とかのんきな返事。
・・・でもないんです。どこにもないんです。僕はとっさに盗まれたと感じたのでした。

騒ぎに気づいた店員さんたちに聞いてみると「さっきタイ人か、モロッコ人らしき3人組が来て、ちょっと話して行き、素早く立ち去った。怪しい感じだったよ。」とのこと。タイ人とモロッコ人って混同しないだろう・・・って心の中でつっこみながらも、がっくりと肩を落とす僕。自分の不注意さに悔しさいっぱいです。
「冷静になろう!」と心を静める友達たちと席に戻り、食後のカフェを飲み始めました(←これなんかおかしな行動に入っています)。カバンの中に入っていたのは、デジカメと手帳。デジカメは日本で買ったばかりで金銭的にはイタイのですが、僕には手帳をなくした方がショックでした。仕事のスケジュールやら、知り合いの連絡先などが全て書いてあります。で、しかもイタリアの銀行のネットバンキングの暗証番号まで。。。

まずは銀行に連絡しなくてはと、フリーダイヤルに連絡。盗難にあったことを伝え、停止手続きをしました。(しかし実際は、そのオペレーターの手違いでネットバンキングはログイン可能の状態が続き、数分後に何者かが僕の口座にログインしていたのを発見したのでした。冷や汗;;;)
その後「手帳は見つかるかも知れないヨ」という友達の助言もあり、最寄りの警察署へと行ったのでした。この間も僕は顔に血の気がなく、目はうつろ、ショックからまだ立ち直れずにトボトボと歩きます。

しかし、事件はここで急展開。盗難届けを出しに行った警察署で、不法滞在の嫌疑をかけられ約1時間拘束されることになるのです。。。

つづきは次号「警察で僕が尋問?」にて。


バースデーケーキ
【追記】
あ、そういえば、今日(10月2日、かってに豆腐の日だと信じています)は僕の誕生日でした。誕生日に書く記事ではないですねぇ〜。オルヴィエートに留学している日本人の方がお祝いをしてくれるそうです。35歳になってちょっと恥ずかしいですが、嬉しいです。


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posted by Tsuyoshi at 21:20 | Comment(12) | TrackBack(0) | イタリア生活日記
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