
フィレンツェの郊外にある美しい古都プラート(Prato)のドゥオーモ。近年人口が爆発的に増えているらしく、中部イタリアではローマ、フィレンツェに次ぐ3番目に人口の多い都市だそうです。
僕は昔からブランドにはあまり興味がありません。特に洋服やバッグ、靴などはそうで、実用性が一番と思っています。同じ値段ならより質の良いものを買いたいと思っているし、質が良くデザインの良い古着があれば喜んで飛びつきます。前にフィレンツェでスェードの上等の古着ジャケットを50ユーロで購入して、今も僕の最も気に入っている一着です。
大学時代はオシャレに目覚め、高級バッグを買ったことやプレゼントしたこともあるけど、それ以来は基本的に「反ブランド」です。
先日イタリアで興味深い番組を見たので紹介したいと思います。
フィレンツェの近くのプラートという古い美しい町にイタリア最大級の中国人街がある。プラートは生地製造業が昔から盛んで、今はそこにはいくつもの生地加工工場があり、イタリアのブランド商品を作っている。
フェンディ、プラダ、ドルチェ&ガッバーナ・・・などなど
中国人街の工場で働くのはもちろん中国人で、材料費込みで支払われるのは時給14ユーロ程度だという・・・。
契約書のない不法労働で、そのため彼らは税金を払うことができず、結果保険などを受けることができない。正規雇用さえされれば、税金を払うことができ、彼らは堂々と生活することができるのに・・・。
仕事がある時は一日12時間働き、仕事のないときは生活している工場内で隠れるように暮らしている。
ブランドマークが印刷された布や皮に、手製の厚紙をあてがい慣れた手つきでカッターで裁断していくのだ。
驚くのは、その商品は正規品として、イタリア国内の正規ショップで販売されている。もちろん正真正銘のメイドインイタリーである。
プラダのバッグを1つ作るコストは28ユーロ(4,500円)だそうだ。それを正規店で440ユーロ(7万円)で売っているのだそうだ。
フェンディのバッグも小さいものだと20ユーロ(3,200円)で買いたたかれるという。皮製の複雑なバッグでも1つ35ユーロ(5,600円)程度だという・・・。
グッチの小さな肩掛けカバンの一部を作っている工場もあった。そこでは1つ14セント(22円)で1日1000セットを作るという。
安く買いたたかれ、ブランド会社の必要な時だけ仕事がやってくる。ここが契約書のない仕事のゆえんである。うまみだけを吸い取る構造である。
ブランド好きの日本人の皆さん、ぜひ本物の良い商品を買いましょう。
ブランドマークが入っているだけで数倍にも値段が上がるっていうのは、おかしいことに気づくべきでしょう。
利益率90%を超えるバッグというのは、品質と値段とのバランスは全くとれてなく、その裏で大稼ぎしている人がいます。悪条件で働いている人がいます。
イタリアに来たら、ぜひ本物の職人が作るバッグや靴などを買いましょう。ま、それもとても高いのですが・・・
法律でメイド・イン・イタリーと明記するには、30%をイタリアで製造する必要があるそうです。(←注:ここは僕のイタリア語レベルの問題で、明確にはわかりませんでした)バッグ本体の素材を中国から輸入し、イタリアで縫製して、取っ手を点けると泣く子も黙る「Made in Italy」となるそうです。
比較対象としていくつかの優良イタリアブランドも紹介されていました。
その一つにカシミアセーターで有名な、BRUNELLO CUCINELLI(ブルネッロ・クチネッリ)が紹介されていました。クチネッリ社は一流メーカーとしての世界的な名声だけでなく、給料も高く、収益も保育園や教会の修復などにも充てられており、優良企業として有名です。
話がとりとめもなくなりましたが、最終的には消費者が見る目を養って、金色に輝くブランドマークに騙されないことだと思います。またその企業を良く知り、その上で商品を購入するという「分析力」も必要だと思います。
イタリアに来た時はぜひ賢く買い物してくださいね。ハイ。

三輪トラック「APE」のTシャツをプレゼントされ喜ぶ僕。僕ってこんなレベルです
・・・と、偉そうに書いた僕ですが、実は昨年、勢いでYves Saint-Laurentの型落ちバッグを購入してしまいました。でも今はかなり後悔しています・・・。
一方、母のクリスマスプレゼントとして買ったフィレンツェの「OTTINO」のバッグはとても満足のいく買い物でした。
ブランドもの中には長く使えるものもありますが、それでも騙されている感は拭えません。職人が作るバッグや靴は高級ですがその分品質も高いと思いますが、皆さんどう思いますか?







