
僕のお気に入りのレストランの入り口はこんな感じ。来る人を迎え入れているのか、拒否しているのかわかりません。まるでお化け屋敷の「順路→」看板のような印象を受けます。進みたいんだけど、進みたくない、入ったら二度と帰れない、そんな雰囲気のトラットリアです。
友達の料理の先生との食べ歩き旅行もラストスパートにさしかかり、今僕は一人フィレンツェに向かっています。今日は彼女の手料理(和食)を食べる予定で、明日は昼と夜にダブルで外食しようかと企んでいるところです・・・。
さてウンブリア・グルメの旅の締めを飾ったのは、オルヴィエートから車で15分のところに位置する、人口数百人の小さな町「カノニカ(Canonica)」にあるトラットリア。ここは昔は良く通っていたのですが、車で行くには近すぎて随分ご無沙汰していました・・・。でもコック兼オーナーの女性はしっかりと僕の顔を覚えていたのです。こういうのって嬉しいよね。

町は良い意味で「寂れ」ています。僕が初めてここのレストランに連れて来られたときは、この「寂れ」具合にワクワクしたものです。
お店の名前はトラットリア「ダ・ペッペ」。かわいいでしょ。きっと店主の方はジュセッペっていう名前だったのでしょう。オーナーの顔を想像したくなるような店名ってぼく好きなんですよねぇ〜。おそらく町で唯一の飲食店です。スーパーもないので野菜はトラックで売りに来ます。

町の入り口に輝く看板、目指すはTrattoria「DA PEPPE」。「ダ・ペッペに行こう!」なんて、なかなかいい感じに響きます。こういうシンプルな名前ぼく大好きです。
さて、人を寄せ付けないような階段を登るとお店のお庭に到着です。でもそこはまるで普通の家。いや普通の家以下かもしれません。お店の入り口がどこだか分からなく、勝手口に入ってしまいそう。。。さらには入り口付近には椅子が無造作に並んでいて、ちょっとした物置です。他にもギターやビデオデッキなどがありました。

これが入り口。入り口は右側の緑の部分で、写真はお店のテラスです。テラスっていっても生活感溢れるテラスです。
ですが店に一歩はいると感動です。普通にレストランなんですから!!!広めにテーブルを配置して、かなりくつろげます。しかも田舎のレストランとは思えないほど小綺麗。テレビがあって点いていたり、変な人形が置いてあったりと、「あ〜、やっぱり、田舎のトラットリアだ〜」と変な安堵感を覚えます。

4人くらいでいくと、まるで我が家のようにリラックスできます。僕もここを貸し切って誕生日会でもしたいなぁ〜。ま、祝うような年齢ではないですが・・・
料理はまさに極上!これぞスローフードの原点といった感じで、イタリアの家庭料理を突き詰めた最終形って感じです。素朴度100%です。
料理の写真をお楽しみください。

やっぱりワインは欠かせません。飲んべえ2人組は昼間っから1リットル注文しています。地元農家の自家製らしく、あっさりとしていてアルコール度高め。すいすい入るので飲み過ぎに気づかないんですよね〜。1リットルで6ユーロだったかな?

前菜の盛り合わせ。毎回乗ってくるものが変わるので、その時にある食材を使っているんでしょうね〜。レバーペーストのブルスケッタは抜群!あと生のサラミも美味しかったです。一皿6ユーロ。

パスタはこれ、ウンブリケッリ・アッラ・アッラビアータ。ウンブリケッリとはウンブリア州の卵なし手打ちパスタ。青唐辛子を使ったトマトソースの讃岐うどんです。コシがあって、旨いんだこれが・・・。僕の一番好きな一品です。2人前を大皿に盛ってもらい、11ユーロ(二人前)。

勢い余ってドルチェです。僕が頼んだのは「パンナコッタのクルミソース」。クルミの味とさっぱりとしたパンナコッタが良く合いますね〜。な、な、なんとドルチェが一品2ユーロ。レシートを見て一瞬間違いかと思いました・・・。それとも本当に間違ったのか?
というわけで、浴びるほど飲んで、はじけるほど食べて、二人で35ユーロでした。
日本でも田舎の家を改造したような料理屋さんに入ると興奮するように、この店もなかなか興奮が冷めない良いお店です。今後ちょくちょく食べに行こうと思っています。ハイ。







