
ピッティ・ウオーモ会場内にアンティークカーの展示もありました。他にもアートの展示などもあり、隅々までカッコイイです。
毎年1月と6月に開催される世界最大級の男性ファッション見本市「ピッティ・ウォモ」ですが、今年も行ってきましたフィレンツェの会場へ。実は前回は知り合いから入手した「日本商社の香港人バイヤー」というなんだかB級スパイ映画っぽいIDパスで潜入したのですが(その時のピッティ・ウォモ潜入レポート)、今回は自分名義のカードで、通訳の仕事として潜入しました。
数日前、僕のこのブログを見つけてくれた日本のバイヤーさんから通訳業務のオファーが来ました。僕は通訳を本業としてなく、実力もないので断ることが多いのですが、今回はそれを承知で手伝って欲しいということで、僕も快く引き受けたのです。ピッティ・ウォモはファッション業界の人しか入れないし、世界最大級の男性ファッション見本市っていうんだから、こんな僕でも見れるだけで嬉しいのです。
で、仕事の結論はというと僕はとても満足(←これ、自己満足といいます)。相手の方々も満足してくれたと思っています(←これ、自信過剰といいます)。相手は僕より若い男性二人組。とっても気遣ってくれて(←これ、たぶん僕の仕事です)、とても気さくな人たちで、楽しくて、なんだか談笑しながら見学して商談したって感じです。。。
会場には日本人もたくさん来ていたのですが、中には体中から百戦錬磨のオーラを発している40代男性のグループもいました。高そうなジャケット、シルバーアクセサリー、重そうな腕時計、前日の夜磨いたばかりの革靴を身につけた「ちょい不良バイヤー軍団」を見かける度に、彼らの通訳でなくて良かった・・・とほっと胸を撫で下ろすのです。
商談という大役を遂行するにあたり特に準備するものは無かったのですが、会場内でバカにされるような格好だけは避けようと思いました。2年前の前回は「お遊び」ということで、ジーンズとポロシャツというかなりカジュアルな格好で入りましたが、今回はれっきとした仕事です。一応、モード関係者っぽい服装にしておく必要があると思うのです。僕の貧弱な想像力でいう「モード関係者」の服装とは、
- 先のとんがった革靴
- 頭の上にサングラス
- シルバーのネックレス
- 大きめの変わった腕時計
- シャツの胸は2つ以上ボタンを開ける
- 太い葉巻
- シワの無いズボン
といったところです。
おそらく僕がそんな格好をしたら電車の中では中学生にバカにされ、フィレンツェに着くまでに最低3回は職務質問をされるでしょう。それに先のとんがった靴も、シルバーのネックレスも、アイロンすら持っていません。悩みに悩んだあげく「人間、背伸びはよくないな」という結論に行きつき、「大根を買いに行くにはお洒落」というレベルのファッション、ようするに普段着に落ち着いたのです。

通訳の僕がちゃっかり笑顔で写真を撮ってもらっています…
「自覚」という言葉を知らないようです。。。
会場内はみんな、僕のファッションセンスの遥か上空を悠々と飛んでいる感じ。いかにも着慣れているお洒落さんって雰囲気を持っています。清掃員のコスチュームすら僕のより上等に感じます。男性はモデルのように格好よく、女性はモデルのように美しいんです。最初は緊張していた通訳も、後半は舌もなめらかになり、価格交渉も堂に入ってきました。人間やればできるもんですねぇ〜。
楽しかったので時間はあっという間に過ぎましたが、さすがに帰りの列車の中ではぐったり・・・朝6時に起きて家に着いたのは夜10時です。でもまた機会があったら行きたいなと思いました。ちょっと病み付きです。ハイ。
会場内には数百ものショップが入っていて、ブースによってはブランド名の入ったグッズをくれます。バイヤーの中にはわざわざ要求してもらっていく人がいるのですが、僕にはどうしてもそういうことができません。唯一僕がもらったものと言えば、町で配っているようなシェービングジェルでした。使うと「王子様のような気分」になるとのことです。あすから僕も普段着の王子様です。ハイ。








