イタリアに住んで数えきれないくらいベルルスコーニ首相の「失言」「失態」を見てきましたが、今朝もニュースを見ていて目が点になりました。。。文字通り開いた口が塞がらなかったです。。。
米大統領選にオバマ氏が勝利した翌日、モスクワで行われたメドヴェージェフ大統領との首脳会談で、ロシアとアメリカの今後の関係について質問を受けたベルルスコーニ首相は、驚くべき返答を微笑みながら口にしました。。。『オバマ氏はメドヴェージェフ大統領とうまくやっていけるすべての要素を持っている。なぜなら彼は美しく、若くて、そして日に焼けているから。(Obama ha tutto per andare d'accordo con lui perche' e' bello, giovane e abbronzato)』
この失言はすぐに世界中に報道され、イタリア国内でも問題視されています。ただ彼の失言と愚行はあまりにも有名で、ちょっとイタリア人は麻痺ぎみです。ベルルスコーニ首相はすぐに訂正の声明を発表、『あれは褒め言葉』、『ウィットの聞いた知性』 だと言い訳。自己弁護は止まらず『本当にあれが知性が生んだ発言だと思わない人がいるのか?愚行は我々に舞い降りそして我々を欺く。神よ我々を愚行から救いたまえ』。え〜っと、反省の色、ゼロです。
失言についてしつこく追求する人がいることについても、彼は我慢できなくなって『なんで最大の賛辞を否定的な意味で捉えることができるんだ?ユーモアのセンスがないことは、彼らにとって最悪の過ちである』と逆切れする始末です。悲しい。。。
もちろん野党からはおおきな反発があって、『最良の仮説を立てれば、ベルルスコーニは自分をコントロールできないのだろう』、『彼の悪趣味発言にこれ以上イタリアが巻き込まれないようすぐに謝罪すべきである』『品のないジョークには付き合いきれない、彼には配慮が不足している』『ここまで地に落ちた首相はいままでいなかった』。うん、もっともです。
彼の歯に衣着せぬ発言とか(今回のはそんなレベルではないですが)、悪ふざけ(度が過ぎています)を喜んで迎えているイタリア人もごく少数います。首相同様、程度の低い人たちなのでしょうが、イタリア好きの僕としては悲しいことです。日本の首相にもご機嫌取りのようにダンスを披露したり、国民に取り入ろうと独自の「おちゃめ」をアピールする人がいますが、一国のトップとしては情けないと思います。
アメリカも変われたのだから、日本もイタリアももっと良くなることができるでしょう。ガンバレ!
世界を駆け巡っている、今回の失言映像がコレです。
いつも楽しく拝見しております。
ベルルスコーニ首相の記事を見て、私は森元首相を思い出しましたよ・・・(彼の任期中も色々ありましたよね・・・)。
YouTubeの彼のしてやったり的な表情に目から鱗が大量噴出しております。
「首相の意見=国民の意見」という訳ではないことは日本でも他の国でもいえることなのですが・・・それをまともに捉える人もいるので複雑ですね。
ほんとにあきれますね。
その発言によって自らを貶めたことにも気付かないのでしょう。
ただ、この発言をことさらに取り上げるのは、肌の色で差別されるという事実を強調することでもあるように思います。
例えば、「女性に年齢を聞くのは失礼である」という認識は、「女性は若い方が価値がある」という前提があるからではないか?と・・・(例えが変かな)
良識のない人、として黙殺するのが一番いいのではないかと思いますが、一国の首相ではそうもいきませんね。
こういう人がいるから差別が無くならないんです!!(怒)
肌の色や、姿形になんの意味があるのでしょう?
本当に人種差別は嫌いです!!
夜中に酒飲んで仲間内でしゃべるレベルで、とても一国の首相の発言とは思えないです。
アメリカのChangeはまさに歴史的な瞬間であり、
大統領選に直接投票できる醍醐味なんだろうな。と思います。
日本ではなかなか誰が首相になるかを選ぶのは難しいですよね(自民党の党員になるぐらい?)
ま、こういうあきらめムードが一番の原因かもしれませんが。