日本でも少し話題になった、ローマで施行された下記のような条例を知っていますか?
ローマ旧市街の歴史的、芸術的、文化的に価値ある建造物付近、公園などで、以下のことを禁ずる。
- ゴミ、お金などを投げる
- 落書きやポスター掲示
- 騒音による迷惑行為
- 野営、仮住まいの建設
- 立ち止まって飲食
2008年の夏に実施されたこの条例によって、ローマの休日のオードリーヘップバーンのマネをして『スペイン階段でジェラート』ができなくなったのです。
この条例の施行には『遺跡や貴重な建築物の保護』という何とも正当な理由が付けられていますが、なんだかそれだけの理由ではなさそうです。イタリアで近年施行された条例、禁止事項を見ていくと、笑えるだけでなくて、なんだか違和感を感じてきます。
ちなみに、禁止事項の書かれた看板を壊したり盗んだりすると最大428ユーロ(5万1000円)の罰金が科せられるそうなので、無茶な抗議をしてはダメってことです。
- 木靴(サボ)
カプリ島では音が迷惑になるという理由から、木靴をはいてはダメです。木靴で海岸通を歩けば音を聞きつけて警察官が飛んできます。罰金50ユーロ。 - 芝刈り
Forte dei Marmi(トスカーナ州のリゾート都市)では、週末と午後は芝生を刈ってはいけない。休暇でくつろぐ人の邪魔をするなってことです。平日働いている人の家は芝生がボーボーになるか、最高罰金500ユーロ。 - 公園で休憩
ノヴァーラ(北イタリア、ピエモンテ州の都市)では、23時30分以降に公共の公園で3人以上で集まると罰金です。公園で友達二人と出会ったら逃げましょう。25〜500ユーロの罰金。 - マッサージ
トスカーナ州とロマーニャ州の海岸では個人的にマッサージ業務をすると200〜1万ユーロの罰金。 - 花火
ポジターノ(南イタリア、カンパーニア州)では土曜日を除き個人的な花火は禁止です。50〜500ユーロの罰金。 - 噴水でくつろぐ
昔はよくローマなどで、足の疲れを癒すために噴水の中に素足を入れている人を見かけました。今やると罰金ですよ。罰金50〜500ユーロ。 - タオルケット
海水浴場で砂浜にタオルを置いて場所を確保してから予約を取りにいくと罰金だそうです。最大1000ユーロだって。 - 上品にね
いくつかの観光地ではTシャツを着てなかったり、ビキニのままで歩くと罰金になるよ。50〜1000ユーロ - スケートボード
ヴィアレッジョ(トスカーナ州)では旧市街をスケートボードで走ると、25〜500ユーロの罰金です。危ないからね〜??? - 物乞い
イタリア全土において、施しを乞いたり、旅行者にしつこく言い寄ったり、通行者に小銭をせがんだりすると100〜1000ユーロの罰金。 - 愛情表現
エボリ(南イタリア、カンパーニア州)では車の中でキスだけでも罰金です。最高500ユーロの罰金。イタリアでこれは無理でしょう。。。 - ミュージック
13時から16時までは海岸でラジオのボリュームは小さくしなくちゃだめだよ。最高で1000ユーロの罰金は払いたくないでしょ。 - ビラ配り
海岸でビラを配ると、最大250ユーロの罰金。働いている人にはこれって結構痛いと思う。 - 最低所得
Cittadella(パドヴァ県)では5000ユーロ以上の所得がないと住むことができません。貧乏人はこの町に住んでくれるなってことです。ちなみにこの地方は移民が多いのです。 - 車の窓ふき
交通の妨害となる行為の禁止。要するに交差点で停車する時に現れる窓ふき行為を禁止するのね。罰金206ユーロだよ。 - ベンチで休憩
ヴィアレッジョ(トスカーナ州)では終日、公共のベンチに足を乗っけて休むのが禁止です。25〜500ユーロの罰金。
この他にも、ロミオとジュリエットで有名な美しい町ヴェローナの市長さんは、ホームレスが公園のベンチでくつろげないようにと、ベンチの真ん中に手すりを追加したのだとか。ここまでくると開いた口もふさがりません。。。
木靴禁止なんて笑って済まされますが、住人に最低所得を押し付けた条例なんかは完全に弱いものイジメです。ローマの条例でも『黒いゴミ袋を担いで町を歩くことを禁止する』というものがありまが、これは行商している人たちを禁止するものです。
イタリアは政権交代してからというもの、外国人(移民)にとっては住みにくい国になりました。国民の同意を得たとばかりに、堂々と弱い物イジメをしているように感じます。なんか日本人が持っている『愛をささやき合って、陽気に笑って、人生を楽しむ国』ってイメージから離れていって、魅力がなくなっていくなぁ〜。
すべてを監視下においてコントロールしたいかのように感じます。そして、移民を迫害する行為は近年の「人種差別」を助長することに繋がっているんだよな。外国人在住者の一人として、なんだか悲しくなってきます。。。










上記の全て、今までのイタリアのように、規則はあっても融通は利くのかしら?
もう、トレビの泉にコインは投げられないし、夏なんか遺跡めぐりの途中で喉が渇いても水も飲めないのかしら?
それから、ツヨシさんが言う弱いものイジメ・人種差別の助長は問題です。
米国ではオバマ大統領の誕生を控えているっていうのにねぇ。
条例、とっても興味深かったです。言い方を変えれば柔軟てことなんでしょうね。かなり笑えました。
黄昏時のアッシジはとっても素敵ですね!
つまり何かしらの問題があがって、それを防止するために条例が施行される訳で、挙げられていた禁止条例の数々を読みながら
「こんなことやあんなことヤラかして問題になったのかな〜?」
なんて思って読んでたのですが、まさか政権交代が絡んでいるとは!
イタリアでは移民問題が深刻だって聞いていましたけれど、対策があからさまに細部まで及んできたってことですね。「笑っておおらかに受け入れる」っていう余裕も無くなってきた。とも解釈できそうですが・・・
本音と建前を使い分けない、感情の表現はストレートに出すっていう、これもイタリア人らしいかなとも思ってしまいましたが、確かにイジメともとれる姑息さが見え隠れもしますよね。
公園のベンチの真ん中に手すり。は、日本でも都心部で流行ってます〜(;^_^A
個人的にも変だなぁと思うものがいくつか混じってはいますが、車の窓拭きの禁止は、なんとなくですが、納得してしまいました(たぶんジプシーの排除が目的なんでしょう)。
とほほ、と思う条例が多いですね。僕も含めてイタリア人も気づいていないうちに施行されています。びっくりしますよね。
矢部恵美さんへ
アッシジはイタリアの中でも有数の美しい町だと思います。安全な町だし宿泊してのんびりするのもいいと思います。
maghettoさんへ
ベンチの肘掛け追加は日本でもあるのですね。根本的な対策を考えずに、やり方がセコイですよね。
Sasakiさんへ
そう、車の窓ふき規制はジプシー排除が目的です。最近ではローマ市長が全てのジプシーの子供たちのリストを作成して管理しようと(最終的には排除しようと)躍起になっているようです。
みさ さんへ
オルヴィエートワイン、美味しいですよ。でも僕は最近ボルセーナのワインにハマっています。オルヴィエートよりも無名なぶん、小さなワイナリーの安くて美味しいワインが見つかります。これまた旨いっす。