夕方のオルヴィエートのドゥオモ。
西日を浴びてバラ窓から幻想的な光が差し込んできます。息を飲むとはこのことです。
友達がフィレンツェに留学に来ているので、久しぶりにフィレンツェに遊びに来た。
僕がフィレンツェに行く時は準急列車に揺られて、のんびりと2時間半かけて行くのだけど、この時間が実に楽しい。以前はよくレンタルビデオ店でDVDを借りて移動映画鑑賞会。最近はメールチェックなどの簡単な仕事や、心を落ち着かせてブログを書く移動書斎として、時間を有意義に使っている。
今もこのブログを列車の中で書いているんだけど、なんだか車窓から田園風景を眺めながら文章を書くってのは、なかなか贅沢な気分である。まるで世界を旅する作家にでもなった気分だ。あ、もちろん気分だけで、文章は相も変わらず「駄」が頭に付くのだが。。。
今日は雨模様ってことで、ツヨシの3種の神器のうち、2つを家に置いてきてしまった。デジカメと電子辞書である。あとの一つは携帯電話。3種の神器にパソコンを加えると「ツヨシ式イタリアンライフ四天王」となる。普段から『デジカメと電子辞書だけは必要ないと思っても持ち歩け』と自分に言い聞かせて来たのだが、ローカの波には逆らえず、シジューカタという疫病神も居座る僕の体には、重い鞄を一日中持ち歩くのは少々酷なのである。で、案の定、いま後悔している。デジカメの画像をブログにアップしたいと・・・
イタリアを旅する駄文豪が書く文章には、まったくもって主題というものがない。尻が滅裂だ。辞書がないから日本語もおかしい。でも、少しだけ有意義なことを書いておきたいと思う。
フィレンツェに行ったら人がたくさんいた。
実に有意義な情報だ。
日本人は少なかったけど、一足早いであろうTシャツのアメリカ人はたくさんいたぞ。(ちなみに僕はサマーセーターとコートを着ていたのだが。)イタリアはすでに観光シーズン到来で、通りには人があふれ、レストランにも人があふれ、列車もかなりな混みようだ。
そうだ、一つだけ、ほんとうに役立つ情報を。
4月18日から4月26日まで、「イタリア文化週間」というイベントが開かれます。一言でいうと、イタリアの美術館が全館無料!になるんです。(※おそらく国立美術館だと思います。詳細は調べてね。)
これはイタリア文化庁が若者の美術館離れを防ぐために考えたイベントで、今年で11回を数える、もはや春の恒例行事って感じです。当然たくさんの人がイタリア中の美術館に訪れるので、美術館は事前に予約を取らないとダメですよ。
今日、ウフィツィ美術館の前を通ったらすごい人が列をなしていました。もちろんイベント期間中は、人気のウフィツィ美術館も、アカデミア美術館も、ローマのボルゲーゼ美術館もすべて無料なんで、かなりの混雑が予想されます。だから、無料の美術館をエンジョイしたい人はかならず予約をして行きましょう!(予約料だけ取られます)そして教会などではクラッシック・コンサートなんかも開催されて、町中が芸術一色になるんだよね。楽しいねぇ〜。日本にも全国一斉に開催する文化イベントってあるのかしら?なかなか良いアイデアだなぁ〜と思います。
芸術の秋ならぬ、文化の春をぜひぜひ満喫してください。ハイ。
「春の文化週間 (Settimana della Cultura)」
2009年4月18日(土)〜4月26日(日)
- 日本語の詳細情報「春の文化週間」
- 美術館の予約「イタリアの美術館予約代行」
- イタリア語公式サイト「beniculturali.it」
日本でもぜひやって欲しいです!
5月にフィレンツェに行くので、その時も無料だったらよかったのにな。でも先日国立西洋美術館のルーブル展に行ったらとても混んでいて、じっくり見ることができませんでした。ウフィッツィが無料なんて、考えただけですごそうです。
失礼しました。
いつも楽しく拝見させて
いただいております。
全館無料とは羨ましい限りです。
文化の春、楽しんでください!!
東京もようやく春、桜満開です。
mixiで時々お世話になっています。
実はつい先日まで日本からの友人と一緒にイタリアに1週間ほど旅行に出かけていました。
約3,4年前から、Tsuyoshiさんのブログをちょこちょこ拝見させて頂いている「隠れファン」的な私としては、どうしてもTsuyoshiさんお勧めのオルヴィエートも観光してみたかったのですが、時間の関係もあり、また友人と行動する兼ね合いもありましたので、今回は列車の移動にて拝見するだけとなってしまい残念です。
旧知の友人と「ローマで再会」というちょっとロマンチックな演出をし、カプリに渡ったものの悪天候で荒波にさらされ、しかしフィレンツェの美景に癒され…と、今回の旅もかなり有意義なものとなりました。
ベルリンに戻るとすっかり日が長くなり、春モード全開でした。
次回はぜひオルヴィエートにお邪魔しますね。
ところで、横道にそれますが、私はTuyoshiさんの言う所の3種の神器のうち、電子辞書は持っておりません(正確には、イタリア語の辞書を搭載している電子辞書はもっておりません。バックライトもない、英語のベンキョーのためにかったものは、持っておりますが・・・)。
というわけで、イタリア語に関しては辞書は私は紙の辞書を使っております。恐らく、Tuyoshiさんが持っている電子辞書は小学館の伊和と和英(通称、緑の辞書と赤い辞書)が搭載されているかと思いますが、赤の辞書に関しては、昨年(2008年)に第2版が出ました。たぶん市販されている電子辞書にはこの改訂版までは搭載されていないはずです(未確認なのでもしかしたらもう搭載されているかも?)電子辞書のデメリットの1つは、この辞書の改訂に追いついていけない、ということがあります。もっとも、Tuyoshiさんが現地で使うのは、分からない単語を調べることがメインなので、緑の辞書だけだとは思いますので、さしあたり問題ないとは思いますが(笑)・・・
因みに、イタリアの街中でラテン語に出くわして意味を調べるのであれば、研究社から出ている羅和辞典がこの3月に改訂版がでたばかりなので、それを使われてもいいかもしれませんね。
あ、なんかツマラナイコメントでどうもすいませんorz.
>Tuyoshiさんが持っている電子辞書は小学館の伊和と和英(通称、緑の辞書と赤い辞書)が搭載されているかと思いますが
伊和と和英ではなく伊和と和伊です。
これまた失礼いたしました!
こうやって芸術に触れる機会が多いイタリア人は羨ましいです。。
と言っても、日本ではほとんど美術館には行かないんですが(笑)
無料の時期に行ってみたいです。
何事も無かったならいいのですが。
美術館は去年行っていた時期と同じ時に無料なんて…
去年だったら大喜びでしたのに。