フィレンツェ旅行を予定している人から「お勧めのフィレンツェ土産は?」とよく質問を受ける。そしていつも気軽に「革手袋が良いよ」と答えていたんだが、実は僕自身フィレンツェの革手袋を持っていない。。。スマン。そしてこの冬、生まれて初めてフィレンツェのレザーグローブを手に入れた。色んな人から「良い」と聞いていたので偉そうに人に勧めていたけれど、実際自分で持ってみると本当に素晴らしい。そしてフィレンツェでの店選びがちょっと難しいこともよく分かった。なので今回は僕が買ったお店「ルチアーノ」を楽しく紹介したいと思う。
この老舗を選んだ理由は、品数の多さと、洗練されたデザインと、鮮やかな色合い。他の有名店も覗いたが、スタイリッシュな僕にはどれも野暮ったく感じた。カメラをよく使う僕にはフィット感のあるレザー手袋は欠かせない(今回初めて買ったくせに・・・)。そして結果から言うととても満足のいく買い物ができたよ。
僕は専門店で手袋を買ったのは初めてで、フィレンツェの老舗は一様に威圧感がある。同じようなビビリな人のために僕の恐怖の体験記を書いておこうと思う。
まずは「こんにちはー」っと店に入ろう。夜なら当然「こんばんわー」だ。できるだけ元気なのが良い。理由は老舗の店の雰囲気に飲まれないためだ。何事もスタートが肝心。革手袋を買い慣れている感じ、できれば「毎日5本は買ってますよ」という印象を与えることができれば勝ったも当然だ。
だがそんな僕の巧妙な戦略も手練手管の店員さんの前では何の効力も持たなかった。
みんなは知っているのだろうか、店員さんが客に最初に投げかける言葉を・・・
「どんな色をお探しですか?」
そう、「なにがご入り用ですか?」という初歩的な質問は専門店には存在しないのだ。
しかも僕の緊張した顔から手袋初心者と読み取ったのか、形やデザインではなく幼稚園児でも答えられる「カラー」という直球から入ってきた。
正直に言おう、これはさすがの僕も予想外だった。僕の前日シミュレーションでは、形はと聞かれたら「5本指で」、デザインはと質問されたら「かっこいいのを」と答える予定だったのだ。
この直球ど真ん中の質問には誰でもビビるだろう。
だが僕もひるまない。ここで負けたら日本人はそんなレベルか、フフッと鼻で笑われかれないから。
僕は久しぶりに右脳をフル回転させて、店員を返り討ちにしようと思い至る。力には力でねじ伏せる。それが弱肉強食の掟なんだから。
※ここで右脳と左脳両方をフル回転させなかったのは僕の慈悲深さである。
「グレーを探しているんです」
勝った!
イタリア人店員は目を白黒でなく白青させている。男物の革手袋でグレーなんて見たことあるか?少なくとも僕はない。僕はグレーの革手袋なんか見たこともないし、持ってもいない。だからって本当にグレーの手袋が欲しかったのかと聞かれると少々困るが、少なくとも日本人の威厳は保てたと思う。近日中に在伊日本大使館から感謝状が届くだろう。
この時点での店員さんの心中は容易に想像できる。
- この日本人は好みがうるさそうだ、丁寧に接客しよう。
- グレーとは、なかなかセンスが良いな。
- 店にグレーの手袋なんかあったかな、ちょっと不安だ。
- グレーがなくても老舗の威信に「ない」とは言えない、たとえ割引しても他の色で許してもらおう。
焦ったであろう店員さんは、黙って振り向くと棚を探し始めた。
そして数秒後に振り向く彼女の右手にはグレーの手袋が握られていた。しかも束(たば)ある・・・。
放心状態の僕をよそに、彼女は僕の右手を取り1枚目をするりとはめた。
見事だ、ラムレザーの柔らかい肌触り、完璧なまでに僕の手にピッタリのサイズなのだ。
その後はただ店員さんのされるがままとなった僕は、計15枚くらいの手袋を試着したか。ここで得た教訓は「靴と手袋は試着するまで分からない」ということと、そして「専門店のプロに喧嘩を売ってはいけない」ということ。最初は目もくれなかった茶の手袋が予想以上に自分に似合ったのには正直驚いた。

最終的に買ったのはコレ。56ユーロなり。
好みの色とデザインが二転三転した後、最後にたどり着いたのが、最初のグレーとは似てもにつかない、オレンジのラインがアクセントの黒のレザー、しかも内側はカシミア100%である。外見がスタイリッシュで内側が温かいなんて、まるで僕そのものではないか。
ということで、本当にカッコイイ男ってのは、焦らずに落ち着いて、黙っていても決めるときは決めるものなのだ。
う〜ん、ここまで無駄な文章が書けるのも1つの才能だな。でもこの「ルチアーノ」さんは本当に良い店だよ。店員さんもオーナーさんも感じ良いし、なにしろデザインがカッコイイ!その後色々とお話して、なんと日本人は5%割引してくれることになりました(僕は定価で購入したのに・・・)。やっぱり近日中に大使館から感謝状が届くと思います。ハイ。
【2010年1月26日 堂 剛】
手袋専門店「ルチアーノ」
Via Por Santa Maria 10/R, フィレンツェ
無休(営業時間 10:00-19:30)
全商品5%割引本当です!!!
この冬、フィレンツェに行く人にお勧めですよ。
安いもので20ユーロ台からありました。
詳しくは下記ページ「フィレンツェの革手袋店ルチアーノ」をご覧くださいな。
Via Por Santa Maria 10/R, フィレンツェ
無休(営業時間 10:00-19:30)
全商品5%割引本当です!!!
この冬、フィレンツェに行く人にお勧めですよ。
安いもので20ユーロ台からありました。
詳しくは下記ページ「フィレンツェの革手袋店ルチアーノ」をご覧くださいな。
タグ:フィレンツェ









割引交渉ありがとうございます^^
グローブ選びは難しいですよねぇ。
勝手に商品を手に取れる日本と違って
(それもどうかと思いますが。。。)
完全対面販売ですからね。
緊張しますです^^;
昨年日本でですがイタリアの”gloves”
というブランドの物を買いました。
中はやはりカシミア貼り、なのにスリムで
大変気に入ってます。
手袋専門店「ルチアーノ」、是非立ち寄ってみたいなぁ。
そう、対面販売はね、緊張するよね。
買わなきゃ帰れないみたいなプレッシャーを感じます。革手袋いいですねぇ〜。どこかに置き忘れちゃうんじゃないかと少々心配気味です。。。
とっても楽しく読ませて頂きました!!
やっぱり、買い物は男性より、女性の方が得意なのかな??
対面販売って、緊張しますよね。でも、こちらの希望を伝えれば、その希望に合ったものを出してくれるし、むやみに不必要なものを勧めてくることもないので、私は好きです。
やっぱり、イタリアでのお買い物はこうじゃなきゃ。
確かに、フィレンツェの老舗専門店は緊張しますね。でも、専門店なだけあって、プロ意識が強いのは感心します。
手袋屋さんに私も行って、手を見せただけで、ぴったりのが出てきて感心したことがあります。そのお店は、鼻ピあけてるような兄ちゃんが店員だったのですが・・・
私が買ったのは15ユーロ位の安いのだったんですけど。なので、置き忘れを心配することなく、がんがん使っています。
フィレンツェに行く度に買ってるような・・・・
今度は、ちょっと奮発して、ルチアーノ、行ってみようかと思います。
ツヨシさんが買った手袋、ステキですね!!
革はやっぱりフィレンツェですかね。
80年代に流行った感じのライダースジャケットを探しているのですが、国内では高いしなかなか良いものに出会いません。
フィレンツェとかでお勧めのお店を知っていましたら教えて下さい。
ちょくちょく覗かせていただいてます。
今回は革の手袋に惹かれて、初めて書き込みさせていただきます。
私もイタリアの革手袋を愛用していますよ。
シーズンオフにはちゃんとお手入れして、何年も愛用していたん手袋を落とした時はかなりへこみましたが、
先日、数年振りにイタリアへ行き、真っ先に手袋買いましたもん!
迷いに迷われた気持ちよくわかります。
大事にしてくださいね。
僕は買い物あまり得意ではないですね。店員さんの言われるがママに買うのが落ちです。だから最後のブレーキとして恋人などに付き合ってもらいます。パンツ(←ズボン)なんかは試着と丈を直してもらうのがとても嫌いなので、一回良いのが見つかると色違いで3本くらいまとめ買いするようにしています。
> dakuさん
フィレンツェの革はやっぱり良いですね。ライダースジャケットは何度か古着屋さんで見たことがあります。古着屋さんは3,4件知っていますが口頭では説明できません。サンタクローチェ地区の古着屋さんで以前良いのを見て、迷っているうちに消えてしまいました。あとサンタ・クローチェの骨董市でもたまに見かけます。
> 彩子さん
みんなけっこう革手袋使っているのですね。僕は革は寒いってイメージがあってずっと毛糸でした。もちろん大切にします。
私もイタリアに行った時は手袋買いましたよ♪やわらかくてあったかいですよね。
ちょっと寒いとき用に革だけの手袋も重宝してます。
イタリアで買い物をしていて思ったのですが、お店の方がプロフェッショナル!!
私は日本サイズだと11号(イタリアだと42)
なのですが、日本のお店は必ず9号を出してきます。(着やせ?)
でも、ローマで革コートを買った時は
迷わず11号をだしてきました!
とってもうれしかったです♪
この次こそ!!!!今年こそ!!!
リベンジしま〜〜〜〜す!!!!!(気合!)
割引交渉、ありがとうございます!!っ
そうですね、イタリアの専門店は「職人」って感じで嬉しくなります。
> OH-NI
僕もMADOVAも覗いてみましたが、個人的にはあまり好みではなかったです。今度行ったときは両方覗いて、好みの手袋を見つけてください。
私もフィレンツェで手袋買いました。
皆さんご存知の「MANDOVA」
日本のプランタン銀座では8000円〜するのですが、
現地では3年前のレートで5,000円程度で買えました。
お気に入りのタイプ、同じ色が欲しかったのでそれを出して「同じのを・・」と
言ったら、ちょっと怖そうなお姉さんが
「もうそのデザインはないわ。これが近いかしら」といくつか出してくれて、
しかもカウンターの上にクッションを乗せ、
「ひじを乗せて」と・・。
おずおずと乗せると手のひらを両手で何度か握り、
「あなたにはこのサイズは大きい。こっちがいいわ」と。
ひとりひとりにあった手袋をサービスする!
とても感動して満足の買い物でした。
いま思えば、色違いでも買えば良かった・・。
MADOVA、日本人に人気ですね。次回はルチアーノも覗いてみてください。僕は別にお店の回し者ではないんだけれども、なんでこんなに宣伝してるんだろう・・・。僕はひねくれ者なんで、あまり日本で有名になると苦手意識が働くのかな。まぁ、良いものは良いですよね〜。革手袋、毎日使っています。ハイ。
色々専門店を渡り歩いた結果、この店に辿り着きました。
4本も買ったのに、今買えば割引になるんですね…。
ってもう1年も前だった。
でも日本で買うよりも安くてステキ。
大満足です(`-`*)
いつもは拝見するだけなのですが
思わず書き込んじゃいました。
堂サンの今年の冬はあったかですね。
だけど風邪にはお気をつけください〜。
この店で買ったの?すごい偶然だね!4本購入とはすごいです。僕も来年また1本足したいな。
教会が戦争孤児達に何か技術をと言う事で革の学校が出来たとか。
どっかで聞いた事があります。
サンタ・クローチェを革ジャン探しにぶらっと歩きたくなりました。
ありがとうございました。
あ、骨董市はサント・スピーリトの方でした。サント・スピリト界隈にも洒落た古着屋さんが何軒かありますね。
おおよその大きさが分かれば大丈夫です。一番確実なのは、デパートなどに行って、本人の手の大きさで、イタリアの手袋サイズを確認することです。日本人男性なら「8.5」とか「9」というサイズになります。僕は手が小さいので「8」です。
私が買ったのは、Tsuyoshiさんが最初に買った革手袋のオレンジのラインが白いラインのバージョンです。冬に使用していますが、とても暖かいです。色やデザインもそうですが、現地の専門店、しかも個人のお店で買った思い出の品ということで大事に使っています。
日本から来たと言ってアーモイタリアのHPのプリントアウトをマッシモさんに見せたら、うなづいて10パーセント割引を本当にしてくれました!割引されるか半信半疑だったのですが、杞憂に終わりました。59ユーロが53ユーロになりました。Tsuyoshiさん、いいお店の情報と割引交渉ありがとうございました!
コメントありがとうございます。ルチアーノの手袋買われましたか。僕のはさすがに何年も酷使ししてチョビてしまいましたが、革柔らかくてとても重宝しました。今はルチアーノで去年買ったイノシシ皮の手袋を使っています。お気に入りです。