前回紹介したレストラン「Briganti」でカタツムリを食べてきた。おいしかった。
2回連続で食べ物を紹介するのは、まるでグルメブログみたいで不本意なのだけど、少々疲れ気味でまともな文章を書く気力がないので許してください。まぁ週末だし気楽に読んでくれれば幸いです。
今日、先日紹介したレストラン「Briganti」に行ったら
「メニューにはないけど、今日は特別にカタツムリがあるよ」と言われた。
凡人はこういうスペシャル的なものに弱い。少なくとも僕はめっぽう弱い。
「お兄さん、今日は特別かわいい子が揃っているよ」の次に弱い・・・。
それでも僕はイタリアに来てからというもの、慎重、というより疑り深くなっているから
「それってパスタの一種?」と愚問を返してみた。
「いやいや、カタツムリだよ」笑って答える店員さん、
「カタツムリってあのカタツムリ?」
と言って両手の人差し指で、角を出すジェスチャーをする僕。まるで喜劇だ。
そして出てきたのが、写真のトマト煮込みのカタツムリ。
イタリアに来て2度目のエスカルゴである。1回目は友達の家で、友達の家族が山で捕ってきたという野生のカタツムリ料理。今回のはさすがに養殖だそうで、ローマ近郊でレタスを食べて育ったそうである。これが臭みもなくて大変美味しかった。貝を食べる日本人には全く違和感がない。
(追記:興味があったので食べながらもカタツムリの数を数えてみた。一人前約100匹。調理後でも一匹あたり13セント。命のありがたみを感じた。)
そんなここ数日、一人のイタリア人青年とメールのやりとりをしている。テーマは「ゲテモノ料理」についてである。
3日前にもらった「日本について書かれた本を買ったら『ゲテモノ料理』ってのを見つけた。料理名など詳細が書いてなかったが何を食べるのか?」という質問がきっかけだ。そこから僕の独断と偏見による「日本ゲテモノ料理講座」が始まったのだが、3日間メールをやりとりした今日、「ありがとう、高校卒業の小論文の役に立った」というお礼メールが届いた。
えっ!?
高校卒業という人生で大切な節目に「日本のゲテモノ料理について」という論文を書いて大丈夫なのだろうか?僕はイタリアの教育システムについては無知だが、さすがに少々、いや、とても心配した。僕が教師だったら間違いなく満点+アルファをあげるところだが、世の中僕のような変わり者ばかりではない。むしろ少ない。ま、若い時の苦労は買ってでもせよって言うし、ぜひこの軽挙妄動を糧に大きく羽ばたいて欲しいと思う。
ガンバレ、イタリア青年!
【2010年3月20日 堂 剛 - Tsuyoshi Doh】
かたつむり、おいしそうですね。
私はイタリアでカタツムリは食べたこと無いのですが、雨上がりに、でっかいかたつむりが、庭をうろうろ(?)しているのを見て、彼は「なんて大きくて旨そうなんだっ!」と、すかさずゲットし、隣の家のおばさまにプレゼントしてました・・・・・
「お兄さん、今日は特別かわいい子が揃っているよ」・・・・・って、いい響きですね。逆に私は、そっちの言葉の方が、慎重になるような。「本当にかわいい子がいるの?」って。疑っちゃいます。
日本ゲテモノ料理ですか・・少し前までは、「え?日本人は魚を生で食べるの??」と驚かれたものですが、今や、イタリア人もお寿司を普通に食べるし。
ゲテモノ料理、気になりますね。しかも、高校の卒業論文って?
イタリアの高校はLiceo classico、Liceo scientifico と呼ばれるのが、日本で言う普通高校(文系・理系)で、他は専門学校に近いと聞きました。
食文化について学んでいる学生さんなのでしょうか?興味深いです。
あ、それから、ポレンタの件で、明治屋で売っている情報を頂きましてありがとうございました。が、やはり、私の住んでいる地方都市にはありませんでした(泣)。
コーンミールでの、なんちゃってポレンタで我慢します。(ミートソースにレバーを入れるのは、友達のマンマも言ってました!)でも、やっぱり、チンギアーレ、食べたいなぁ。
つよしさん、こんにちは。
カタツムリ、ですか。
すごく興味あります。
どういうふうに調理されていたんですか?
殻つきのまま煮込んであるの?
Secondo Piattoで食べるの??
野生のは臭みが気になったの???
ぜひ詳しく教えてください!
そうね、たしかに高校で食文化を勉強しているかも知れませんね。それにしても『GETEMONO』って書かれた時は一瞬なんのことだか分からなかった。今時「ゲテモノ料理」ってあまり言わないよね。
> La mimosaさん
今回のレストランでは殻なしで調理していました。数えたら1人前で約100匹入っていましたよ。調理法はニンニクで軽く炒めてトマトで煮込んでいます。通常はオレガノと唐辛子も使うんだけど、今回のはスパイスの味はほとんどなし。オレガノ風味を想像して食べたのでとてもフレッシュ感があって好きでした。オレガノってちょっと強いんだよね。とてもシンプルな優しい味でカタツムリの味と食感がダイレクトに感じられて見事な調理法でした。
一方野生のカタツムリは下ごしらえがとても大変とのことでした。泡泡になる水を何度も換えたとのこと。それでも味は泥臭かったです。それが魅力なんだろうけど、苦手な人も多いだろうと思う味。殻ごと煮込んでいて、スパイスも効いていました。今回のレストランの味とは対極のレシピですね。
この調理法の違いは好みでしょうね。さすがにレストランの一品の方がエレガントで美味しいと思いますが、僕ならこの上にパセリのみじんを振りかけたいな、と思いましたよ。
あ、セコンドでいただきました。
卒論で春画ですか。。。すごいな。画像とかも掲載するのだろうか。良いセンスだが、すごいな。
自分が先生でも一発合格させます。
なるほど、ぬめりの下処理が肝心のようですね。
興味があるので、今度捜して食べてみたいと思います。
また面白いお料理を食べたら、記事にしてください。
ありがとうございました!
日本国内に住む日本人の私からしてみると、「エスカルゴ」という響きのカタツムリを別にすれば、カタツムリを食べるという習慣がありませんので、一瞬ぎょっとはします。最も陸に上がった貝の類ですから、食べれば多分おいしいんだろうなぁ〜ということは想像出来るのですが、世界の食文化は不思議ですね。
いつも楽しくブログをみさせていただいてます。
私は、エスカルゴがすきなのですが、日本でエスカルゴというと、ガーリックのフレンチタイプが一般的ですよね?
以前友人とスペインに行った時に、トマトで煮込まれたエスカルゴを見て、好奇心旺盛な私は躊躇なく注文しました!しかし、出てきたのは、つよしさんの写真のような美しい物ではなく、殻のついたそのままで角もしっかりついたリアルなカタツムリちゃんでした。
私は、あまりのリアルさに笑いが出て、「でーんでんむしむしかーたつむり~」と歌ったら、友人は食べれなくなってしまいました。
注文した責任もあり
仕方なく、わたし独りで平らげました。
美味しかったのですが、
やはり日本人には多い量でした。
それも、一皿に100匹ぐらいって言ってた気がします。
エスカルゴというとそのことを思い出します。
僕はカタツムリが苦手なので手を伸ばした事は無いですが、調理師をしていた父が「あまり違和感の無い味」だといっていたのでいつか口にしてみたいです。
こないだおっしゃっていた「塩」ですが、家にフランス産のものがありました。
スーパーのものより味が濃い気がします。
話によるとローズソルトという桃色の岩塩があるらしいです。
カタツムリといえば、全くの偏見で、
ブルゴーニュ風の「エスカルゴ」は食べれるんですが、
トマトソースの「ルマーカ」はダメです。
以前、義母が袋に入った生ルマーケを
「トマトで煮るから分けてあげようか」と親切に申し出てくれたにもかかわらず、
あまりにも生々しくて「ひえ〜」と血の気が引いてしまいました。
昔々、田舎の祖母が「佃煮用」に田んぼから捕まえてきた袋いっぱいの元気な
イナゴたちをみたのと同じ感覚です。
何でも食べる私のことだから、きっとレストランで美味しく調理してかっこよく
お皿に盛られ、何も言われなければいけるかも!?
日本のカタツムリと違う巨大さと重さで片っ端からバジリコやヒマワリなどをなぎ倒して先端の芽ごと食べちゃう困った奴らですw
塩をかけたらものすごい勢いで緑の泡を出しくねるその姿、かなりのトラウマになりました。調理できる人、すごいと思います。
ところでこの話をしたら姑曰く「捨てたの?なんて勿体無い」え。。食べる気?
売ってるものは無菌の養殖モノですよね。森や山にいたやつならともかく、その辺のカタツムリなんか細菌だらけで(病原菌、寄生虫の媒介者でもあります)危険いっぱいです。
食べるなんてとんでもない!ですw
ゲテモノ食いといえば、日本の鯨やイルカ食は非難されますが、リグーリアの名物にモッシャーメなるものがあります。かつてはイルカの肉を使用してました。今はマグロを使っているようですが。。。
なんだイタリア人もイルカ食ってたんじゃん、て感じです。
台湾では蛇を屋台で焼いてました。夜店のイカ焼きみたいな感じです。
味は、ホッケの様だったそうです。