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ツヨシのイタリア生活日記ブログ

イタリア生活、ニュース、留学案内、イタリアならではの珍事などを日本人がほとんどいないウンブリア州のオルヴィエートからTsuyoshiが楽しくブログで伝えます。

2010年04月25日

オルヴィエート、終わったな・・・

オルビエート大聖堂



姉さん、大事件です。
とてもショッキングなことがおこりました。
なんとオルヴィエートのドゥオモの入館が有料となったのです。2ユーーーーーロ!!!


先日オルヴィエートに遊びに来た方と話していて「オルヴィエートのドゥオモにお金払って入ってみたんですが・・・」みたいなことを言われて、「それってルーカ・シニョレッリの礼拝堂のことですよね?」と聞き返すと「いいえ、ドゥオモの入館です」との返事。
最初は信じられなかったんだけど、翌日ドゥオモに行ってみると今までなかった看板が用意され、有料になっているではないか・・・。


教会はみんなのためにあるのではないのか(違うかも)。いつからそんな守銭奴になったんだ。
腹が立った僕はオルヴィエートの友達(住人)に当たりました。
「何考えているの!ドゥオモが有料になったって知っている!?」
その人も他の人もみんな「オルヴィエートの恥だ」と憤慨していました。


有料に踏み切ったのはオルヴィエート教会だそうで、年間1億円以上の収入を見込んでいるのだとか。その巻き上げたお金は修復等に利用するらしいけど、でも300年も無料だったものをなぜ今有料にするのか、僕には理解できません。ドゥオモを設計したロレンツォ・マイターニも、美しい姿に感嘆したミケランジェロもきっと「イタリアの恥」と思っていることでしょう。イタリア全国の美術館が無料になっている「イタリア文化週間」期間中もしっかりと入館料を取っていました(悲)。


オルヴィエートに来られる方、本当に申し訳ないです。
あとは、思った以上の収入が見込めなく、また無料に戻るのを祈るばかりです。


支払いカウンターのできた内部を覗いてみたくて、僕は下記のように入ってみました。本当はダメです。
ドゥオモのメイン入り口に支払所を作ったので、とうぜん早朝は入り口が閉まって入館できなくなりました。でも信者が通う教会の朝は早いのです。裏手には礼拝する信者のための小さな扉があります。朝8時に行って正面玄関が閉まっている、仕方ない、裏口から静かに入りました。人気(ひとけ)のないドゥオモの中はしっとりとした空気が流れていました。写真などは厳しく禁止です。ぜひご注意ください。

【2010年4月25日 堂 剛 - Tsuyoshi Doh】(写真:朝靄のオルヴィエート大聖堂)
posted by Tsuyoshi at 00:56 | Comment(19) | TrackBack(0) | オルヴィエートについて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
やられた!!いいタイミングで有料になりましたね。来週行くのに・・・。
オルヴィエート教会って、日本で言ったら町の神社みたいなもんですか?(見当違いだったら申し訳ありません。)
しかし、入館料で年間1億円見込めるってすごいですねぇ。年間何人きてるんでしょうか?
Posted by オガ at 2010年04月25日 09:27
ツヨシさん、こんにちは。アーモイタリアの掲示板ではツヨシさんやお集まりの皆さんに大変お世話になり、ありがとうございます。少し前からこちらも拝見させて頂くようになりました。「いつかイタリア生活を...。」と夢見るわたしには、大変興味深いお話ばかりです。
ドゥオモの有料化ですか。旅行者にとってはイタイながらももう当たり前になっていて(そんな風に言えるほど何回もイタリアに行っていませんが)、無料のところに遭遇すればおお、ラッキー!というカンジです。日本でも京都や鎌倉の神社仏閣は有料が多いですし、イタリアは日本とは比較にならない観光立国ですものね。昨今の「ギリシア財政破綻」のニュースに、うちのダンナは「次はスペイン、その次はイタリアかもね。」なんて勝手なことをほざいていますが、大好きなイタリアがそんなことになるくらいなら、ドゥオモの入場料くらいまぁ、いいか、という気にもなります。最近は中国にすっかり押されてアジアでのこれまでの立ち位置が危うい日本でも、やたら外国人観光客を増やそうとヤッキになっているフシが感じられますし..。でも、観光客はともかく地元の信者から入場料取るのはちょっと違いますよね。市民はフリーにするべきだと思います。
Posted by KAZ at 2010年04月25日 12:48
> オガさん
どうなんでしょう、オルヴィエートなら年間50万人くらい観光客が来ているのかも知れません。まぁ、それにしても有料とは・・・

> KAZさん
イタリアでも大聖堂が有料のところはかなり少ないと思いますよ。フィレンツェも無料ですし、僕の知っているのは「床が公開される時のシエナのドゥオモ」くらいでしょうか。
ドゥオモの入館料は町にも国にも行かないで、教会のものですね。僕は市民も観光客も無料にすべきだと思います。最終的に自分の首を絞めるかと。
なんの努力もせずにただ有料にするという発想がいけないと思うのです。たとえばイベントを企画して、今ない付加価値を付けて、そこを有料にすべきだと思うのですが、どうでしょう。
Posted by Tsuyoshi Doh at 2010年04月25日 17:56
こんにちわ。
とうとう、教会有料の波はオルビエートにも・・・・
フィレツェも、リラの頃は自由に入れた教会が、ユーロになって行ったら、有料になってた・・・という体験をしたので。

残念と言うか・・・
でも、それだけ修復には費用はかかるものなのですね。イタリア政府、またはカトリック教会が援助しても追いつかないくらいに。
そうか、でも、ドゥオモが有料というのは珍しいかな?私が行った時は、シエナのドゥオモも無料でした。もちろん、床も見れたしな。

日々変わり続けるイタリアの情報、ありがとうございます。
Posted by kurogoru at 2010年04月25日 19:52
なんだか辛口コメントですね
随分お怒りのようで

でも、無料だったものに2ユーロは出せませんね・・・
観光に来る人は一度の記念だから出すでしょうけど、地元民はかわいそうです
1億は無理でしょうね、僕が行くころには戻っていてほしいです
Posted by 秋月 at 2010年04月25日 23:54
オルビエート。本当にどうしてしまったんでしょうか!!!
この相次ぐ不況にここもあおりを受けているのでしょうか??それともミサ中の不謹慎な観光客が増えたのか????
本当に残念です。
Posted by OH-NI! at 2010年04月26日 12:13
失礼しました、ドゥオモの有料は稀なのですね。他の教会や観光施設とごっちゃにしていました。m(_ _)m 有料化で得た収入はすべて教会のものですか...。イタリアでも日本のように洗礼や結婚式、葬儀のときに信者が教会側にお金を払っているのかどうか、また、貰っていたとして、それに政府や総本山からの援助を加えても修復や牧師さん(神父さん?)の生活がままならないのかどうか、わたしには分からないのですが、ままならないのだとしたら、やっぱりどこかでお金を得る努力は必要になってきますよね。ツヨシさんの仰るように、ただ見に来る人から取ればいい、という発想は安易だし、問題があるかもしれません。修道院でワインを造ったり、手作りケーキを売っていた、なんていうのもよく聞く話ですし。でも、観光客にしろ地元の人にしろ、その教会を愛し、その美しさ、壮麗さを保ってほしいと願うのならば、ときには自分たちが出来る範囲の援助をすることも必要ですよね。修復するときだけ献金を募る、という方法もありですが...。そのあたり、教会側の言い分も聞いてみたい気がします。
Posted by KAZ at 2010年04月26日 12:38
 Beh, 安易な文化比較はすべきではないのかもしれませんが、日本のお寺や神社なんかにある「お賽銭」みたいな感覚ですねぇ。

 無料から有料にシフトするにはハードルが高いと思いますが、個人的に注意すべきは、(多分次回?行われるであろう)値上げのほうだと私は勝手に推測します。値上げのほうがハードルが低いような気がします。

 有料化の是非はともかく、ドゥオモが有料化した、ということは、要するに(キリスト教の)信者以外からもオカネを集める方法を導入したことになりますから、「信仰の場や布教の拠点地」としての意味合いよりも、「文化財の鑑賞の場(もっといえば、娯楽施設の1つ)」としての意味合いに教会がシフトしていく事を意味するような貴がします。

 日本と同じように資源が少ない(であろう)イタリアの政府にオカネが教会から入るのであるならば、私個人としては、(納得はできないものの)それも1つの手かなぁ、というような印象を持ちました。

 あ、久々に登場して長々と語ってしまいました。どうもスイマセン!Orz!!
Posted by Sasaki at 2010年04月26日 16:41
> kurogoruさん
収入が修復に充てられるのか、はたまた他の用途に使われるのか、もしくは彼らの懐に入るのかは不明です。でもオルヴィエートの場合、そこまで修復にお金はかからないでしょう。住人の人は「金儲けだ」と言っています。。。

> KAZさん
そうですね教会の言い分、僕も知りたいです。景気が悪く、財源確保にするといっても、ドゥオモ有料化は「ない」と思います。そこまで急に厳しくなったとは思えませんし、オルヴィエートの旅行者は他の町ほど深刻な落ち込みはしていないです。
Posted by Tsuyoshi Doh at 2010年04月27日 17:54
> Sasakiさん
物価も上昇していますし、色々な面で資金調達は必要かと思います。Sasakiさんが書かれた通り、今回のドゥオモ有料化は今後値上げをスムーズにしていくでしょう。
これが、例えばフィレンツェなどの大都市でおこったら、巨大なデモに発展すると想像します。おそらく世界共通の方向なのでしょうが、僕を含め、住民の人は、これでオルヴィエートの魅力が削がれたと感じているようです。
Posted by Tsuyoshi Doh at 2010年04月27日 18:01
堂さん、ひとつ書き忘れていました。昨年1月に訪れたときには、シエナのドゥオモは有料でした。もちろん床面装飾公開中ではなかったです。金額は忘れてしまったので改めてガイドブックを見てみると、3ユーロと書かれています。床面装飾公開中は6ユーロになるようです。ピサのドゥオモも「夏季のみ2ユーロ」となっています。シエナのドゥオモが有料になったときに住民の人たちの反応はどうだったのか、住民の人たちがミサなどで入場する場合も有料なのかなど、知りたい気がします。
Posted by KAZ at 2010年04月28日 14:33
堂さん、はじめまして!
僕は今、夫婦でフィレンツェに来ています。
さっき、以前紹介していたmangiafocoに食事に行って来ました!
堂さんの言う通り、最高に美味しくて昼間から絶好調な気分になってしまいました。
お店のマッシミリアーノさんと今日のサッカーの話をしたりして
とても楽しかったです!
あまりに美味しく、楽しかったので
明日も行っちゃうかもしれません。
とにかく、堂さんのブログを頼りに行って
最高な体験をしたので
感謝の意を込めて書き込みさせていただきました。
ほんとうにありがとうございます!
Posted by イシイ at 2010年04月29日 00:23
> KAZさん
そうでした、ピサのドゥオモは有料ですね。あとシエナも有料になっているかも。これからどんどん有料化のところが増えていくのでしょう。イタリアはトイレも有料ですしね。観光に来て、どんどんお金を落としてくれ、ということなのでしょう。僕もシエナ市民の反応気になります。こんど時間のあるときに過去の新聞でも調べてみようかな。
Posted by Tsuyoshi Doh at 2010年04月29日 03:36
> イシイさん
なんだかとても喜んでくれたみたいで、僕も嬉しいです。今日もオルヴィエートに来たご夫婦がフィレンツェのMangiafocoで食事してとても良かったと言っていました。店主さんたちの人柄が良いのですよね〜。ああいう良いお店は本当に愛されていくと思います。ハイ。
Posted by Tsuyoshi Doh at 2010年04月29日 03:39
初めてコメントさせていただきます。 以前から覗かせていただいておりましたが、
な、なんと、ドォーモが有料なんてビックリして思わず。
観光客なら100歩譲ってまぁ、仕方ないとして、
地元の人の心のよりどころでしょうに。

私はイタリア、南ばかり行っていましたが
Dohさんのブログで色々行かせていただいております。
楽しみにしておりまーす。
Posted by タツの母 at 2010年05月02日 21:35
> タツの母さん
南イタリア良いですよね。僕も大好きです。ちょっと時間ができると、南に行きたくなります。気候も良くなってきたことだし、そろそろナポリ、マテーラ、アルベロベッロに行きたいなと思っています。ハイ。
Posted by Tsuyoshi Doh at 2010年05月09日 17:20
えーーーっ!!お金取られるんですか??
かえって観光客の足が遠のくと思っちゃうのですが。自分ももしイタリアの住人だったら嘆きます。

きっと時間とともに廃れていきます、絶対なくなります(と願いを込めて)。
Posted by ゆあん at 2010年07月04日 01:58
> ゆあんさん
そうですね、とても残念です。有料化から2ヶ月経ちましたが、まだお金とってます。唯一の利点は中がとても空いたのと(元からたいして混雑はしていないですが)、マナーを守らないような人が入らなくなったことでしょうか。でもぜひ元の無料に戻って欲しいです。
※住人の僕は無料で入れるそうです。
Posted by Tsuyoshi Doh at 2010年07月04日 06:41
はじめまして。先々週、13年ぶりにイタリアに行きました。ツアーでオルヴィエートにわずかの間ですが立ち寄り、美しいドゥオーモに感激しました。ツアーに含まれていたので入場しましたが、奥の天井画を見るには別途1ユーロ払わなければなりませんでした。維持費は必要なのでしょうが、やはり開かれた場所であってほしいですね。(確かに中は空いていて、静かなのはよいですが)
 それにしても、次回はぜひゆっくり滞在してのんびり過ごしたい町だなと思いました。食べ物もおいしいのでしょうね。オルヴィエートの白ワインもオリーブオイルもチョコレートもとてもおいしかったです。また来年行こうかなと考えています。チヴィタにも訪れてみたいです。今後もブログを楽しみにしていますね。
Posted by めぐ at 2010年11月22日 21:50
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