ただ今、フィレンツェに向かう電車の中です。なんだか最近、各停電車の乗車率が高い気がしますね。今日も16時オルヴィエート発という中途半端な時間にも関わらず、乗車率60%くらい。東京人からは「十分空いてるだろう!」と怒られそうですが、ちょっと混んでいて落ち着きません。今も前の人が携帯で話していて気が散ってしまいます。さて今回は電車の中から近況報告です。
勢いで航空券買ってしまった・・・
毎年8月に帰国している僕ですが、1週間ほど前につい勢いで航空券を買ってしまいました。インターネットって怖いねぇ〜。アリタリアがキャンペーンをしている話は知っていたのですが、サイトを覗いて『今なら往復498ユーロ』という文字を見たら、ついボタンをポチッと押してしまいました。勢いで買ったもんだから出発日すら覚えていません(今確認したら1月19日でした)。
東京の友達の「たまには冬に帰ってきなよ」という甘い言葉に誘われて・・・。ここ4年くらい夏の東京しか知らないので何か不思議な気分です。
久しぶりに本を読破
実に3ヶ月ぶりくらいにイタリア語の本を読み切って気分爽快。村上春樹の「海辺のカフカ」、伊題は「Kafka sulla spiaggia」です。ページ数が多かったのでずいぶん時間がかかりましたが、内容は面白くて中だるみもなかったです。僕は普段、日本語の本とイタリア語の本を並行して読んでいますが、日本語の本は2,3日で読み切るのに、イタリア語の本は1ヶ月以上かかります・・・。昨日からはタハール・ベン ジェルーンの「娘に語る人種差別(Il razzismo spiegato a mia figlia)」を読み始めました。興味深い内容なので、イタリア語の勉強がてら辞書を引きながらじっくりと読みたいな。そういえば先日イタリアの雑誌で、小川糸の「食堂かたつむり」が出版されるという記事を読んだんだけど、そんなに人気なの?
イタリアは本が高い
イタリアは読書する人がとても少ない。その結果、本がとても高くなって読書離れの悪循環を起こしています。日本と同じように最初の上梓はハードカバーで、その数ヶ月後にペーパーバック(文庫本)が流通します。ハードカバーで通常15〜25ユーロ、そして文庫本でも8ユーロとか、厚い本になると16ユーロなんてのもあります。ちなみに海辺のカフカの文庫本でも15ユーロ。イタリア人に「本を読む」と言うと「エライね」なんて褒め言葉が返ってくる。。。困ったものだ。
女性の車掌さんでした
ヨーロッパ諸国と比べると、日本は女性の社会進出が極端に遅れているなと感じます。今も車掌さんが女性でしたが、本当に多いですね。旅行者なんかにはぶっきらぼうなおっさんよりも、なんか安心感があって良いかも。適材適所とは良く言うけれど、女性の車掌さんは良いですねぇ〜(※別に制服マニアではないですが)。
いつから冬時間なんだ???
イタリアでは10月末の日曜日に、サマータイムが終了して冬時間になるんだけど、今年はいったいいつなんだ?今日か?来週か?さっぱり分からない。驚くことにイタリア人に聞いても「分からない」と返事が返ってくる。おまえらそれを口実に月曜日遅刻する気満々だろう、と突っ込みたくなるようないい加減さだ。
栗買った
この前、チヴィタを観光していたら、地元の栗が美味しそうだったのでつい買ってしまった。で、その栗が今バッグの中に入っている。
栗なんてどこでも手に入る、もちろんフィレンツェでも。なんで僕は1キロもの栗を持って200キロ以上移動しているのだろう。これが焼き栗だったら列車に持ち込む意味を見いだせる。でも僕のは生だ。食べられない。二日前に買ったけど虫わいていないかも心配。甘ければ許す。栗はやっぱり赤ワインだよね。元気があったら栗のリゾットでも作ってみます。
5分遅れでそろそろフィレンツェに到着するようだ。
【2010年10月25日 堂 剛 - Tsuyoshi Doh】(写真:ローマ・サンピエトロ広場)
タグ:ローマ
P.S.写真がすっごくきれいで毎度毎度感心しております!
今年のサマータイムの終わりは次の日曜(31日)ですよ。土曜深夜、というのか日曜の03:00(土曜の27時)に02:00へ移行するという毎度のやつです。
栗、生でも美味しいですよ!油分の少ない生乾きのナッツのようです(あまり美味しそうな表現ではないですね。笑)。
サレルノの友人に教えてもらいました。
あまりいくつも食べられるものじゃないですが。
まぁこれも電車にナイフ持ち込んでないと難しいですけどね。。。
ではこれからも楽しみにしています!
Riko Fujiと申します。
2、3週間ほど前に、AMO ITALIAからこちらのブログに辿りつきました。
イタリアのニュースやご自身のことが、現地や日本の方との交流やご意見を交えて丁寧に楽しく書かれていて、すっかり夢中になっております。
いろいろな情報を知ることができ、Tsuyoshiさんの日常生活での出来事や、綺麗な風景やかわいい猫の写真なども見られてとっても魅力的です。ごはんの写真も、ほんとうにおいしそう。
イタリアの人に聞いても冬時間がいつからかわからない、というところで思わず笑ってしまいました。
ご本人にはお困りのでしょうから、申し訳ないと思いつつ、
でもそういうエピソードがあるたびにTsuyoshiさんとイタリアの人たちとのやり取りが頭に浮かんで、ほのぼのします。
イタリアに行きたくなっちゃいます。
お写真もすごく綺麗ですね。
紫の空と、建物や人たちの色がちょっと濃いめなのが雰囲気があって素敵です。
サン・ピエトロ広場ですよね。去年、大学の卒業旅行ではじめてイタリアに行ったときに訪れた数少ない場所なので、わーここ知ってる! と大興奮でした。
あ。違ってたら笑ってください。
イタリアでは、本は高いんですね。ハードカバーなんて、CDのジャケ買いのようなことはできないなあ・・・。
読書離れの原因は文字がびっしりで(当たり前ですが)、雑誌や漫画に比べたら読むのに時間がかかったり、読みながら状況を想像したりすることが多いから疲れるというので敬遠されるのかと思っていましたが、値段も要因の一つなのですね。敷居が高い印象なのでしょうか。
「食堂かたつむり」は、知名度は高いですが、そこまでいいという話を聞かないのでちょっと意外でした。
でも映画化されたり、調べてみたら出版された08年にいくつかのテレビ番組で絶賛されていたという話があったので、私の周りで聞かないだけで人気なのかも知れません・・・。
最後になりましたが、このブログを読んでTsuyoshiさんやコメントを書かれている方々のご意見に触れて、自分は日頃あまり物事を考えていないなあと気づきました。考える事柄も時間も少なく、考えたとしても漠然と思っているだけのことが多く、意見を求められたときにきちんと言葉として伝えられる自分の考えがどれだけちょっとしかないか。
おもしろさや現地の生の情報が得られるだけじゃなくて、イタリアを通じてそういう大切なことを真面目に考えるきっかけを頂けるから、Tsuyoshiさんのブログは魅力的なんだと思います。
何より読んでて楽しいです^^
これからもお邪魔させていただきますね。
長々と失礼いたしました。読んで下さって、ありがとうございます。
栗が肩こりにつながらないよう祈っております〜(1キロって、後からけっこう堪えますよね!)
Riko Fuji
もう一度記事を読み返したら、ちゃんと最後に「写真:ローマ・サンピエトロ広場」とありました。
見落としていました。すみません!
海辺のカフカ、私も読みました。もちろん日本語で。とっても面白くてどんどん惹き込まれていく内容でしたね。読み終わっても解読できない、意味不明な処がありましたが…
私もいつか、イタリア語で読めるようになりたいです(^_^。又、違った世界観で読めそうで、オモシロソウ〜!
私も将来イタリアに移住する予感があり、イタリア在住日本人の方のブログはよくチェックしております。街の美しさやライフスタイル。人間味など、イタリアの駄目なとこも含め、やはり何だか好きやな〜と憧れを膨らませつつ、日本で淡々と暮らす毎日で有ります;
応援してますのでこれからも頑張って、そしてえんじょいして下さい!
デワデワ〜又お邪魔します〜
そうなんですよ、イタリアでは本が高くって。でもイタリア人は日本人よりも本を大切にするという印象を受けます。
> lunaさん
サマータイムの情報ありがとうございます。これで安心して1時間多く眠れます。あと栗を生で食べるというのは驚きました。
> Riko Fujiさん
そうですね、考える時間というのはとても大切だと思います。一日15分、テレビもパソコンも消して「考える時間」を作ると良いそうです。逆に言えば現代人は15分ですら考える時間を持っていないということですね。ぜひ今晩から試してみてください。すべてのことには理由があって、それを考える作業というのはなかなか楽しいです。さらにはそれを友達と意見交換すると充実します。
海辺のカフカ、面白かったですね。僕はイタリア語でしか読んでいないので、きっと日本語で読んだらまた違う印象を受けるでしょう。『イタリアに移住する予感』とはすごい感知能力ですね。楽しみにお待ちしております!
PS. イタリア語で読んだ本では「ノルウェーの森」とMark Haddonの「夜中に犬に起こった奇妙な事件」が面白かったです。特に後者はイタリア語も難しくなく読みやすくてお勧めです。
今冬は厳寒だとニュースで言われていますよっ!(本日、札幌は初雪だそうです。)
猛暑をもたらしたエルニーニョの影響らしく・・個人的にもなんとなく寒波を予想しています・・ご帰国の際は暖かくして来てくださいな☆
以前に新聞に、”外国人の見る不思議な日本”みたいなコラムがあって、電車内などでブックカバーをして本を読んでいる人が多いって意見がありました!
何を読んでいるのか知られたくないからなのか?とか、資源の無駄使いと考える人がいました。
特に単行本は汚れないようにと、なんとなく私もそうしてる気がしますが、イタリア人はどうですか?つよしさんはどうしてます?!
冬寒いのですか。覚悟して帰国します。貴重な情報ありがとうございます。
さてブックカバーについて。小学校から高校まではカバーなしで読んでいました。やっぱり資源がもったいないし、学生が本を隠す必要もないですもんね。
高校からは親戚が上質な革のブックカバーをくれたのでずっとそれを利用していました。でもサイズが違ったり使えない場合などは(今も)、本に着いている装丁をとって、むき出しで持ち歩いています。
あの装丁もなんか邪魔じゃない?僕は外国のペーパーバックのように、装丁のない本が好きです。バッグの中にいれると、あの装丁の紙がよれて、なんだか悲しい状態になるし、本は丁寧に、でも使い込んだ状態の方が愛着が生まれるように思うので。
チケット、安いと思います!!羨ましい。
私は、堂さんのブログみて、リコーのカメラ買っちゃいました。衝動買いです。←堂さんのせいにしてるっぽい?ですが、堂さんは、何もわるくはありません。(あたりまえ)
イタリア、本も高い!と思いましたが、普通のノートも高い!!と思いました。
紙の質も、違いますよね。
日本の本もイタリアで出版されているようで、今年の夏は、彼がイタリアで見つけた吉本ばななの本を読んで、私が、日本で、同じ本を読んで、いろいろと感想を話たりしました。彼は、三島由紀夫が好きだといいます。(私も好きだけど・・・)
栗、食べたい!!焼き栗もいいですが、栗のリゾット、食べたいです。
ついでに、胡桃のペンネも食べたいです!!
トスカーナでは、チンギアーレの美味しい季節・・・・
イタリア行きのチケットを衝動買いしないように、気をつけます。
ブックカバーも日本独特のものなんでしょうね。
島根県在住のkokomakiと申します。
最近ブログを始めて、皆さんがどんなブログをUPされてるのかな・・・?と思い、ネットサーフィンしているうちに、こちらに辿りつきました。
そちらの天気はいかがですか?
こちらは急に寒くなり、先日は大山で初冠雪があったくらいです。
イタリアは一度も行った事がないので、こちらの素敵な写真を見ながら、自分もイタリアに旅行している気分になるくらい、とても楽しく拝見させていただいてます。
写真がとてもキレイですし、観光では観れない風景などがたくさん観れるので、とても癒されています。
さそりのお話は、日本の家ではまずお目にかかれないものなので、とてもビックリしましたが・・・
お仕事がハードで大変だと思いますが、お体にはお気をつけくださいね(^^)
これからも楽しみにしてますね。
(HPアドレスはまだ持っていないので、ブログのアドレスを載せました)
イタリアはきっと紙も高いんでしょうな。
> kokomakiさん
どうぞよろしくお願いいたします。
1月19日!!!!!
何の日か憶えてる???
樹希のお誕生日だよ(*^_^*)
楽しみに待ってます♪
きーちゃんの誕生日か。楽しみがひとつ増えました!
私は先日、22日に偶然、チヴェタでつよしさんにお会いした、愛ちゃんママです。
イタリアに行く前に何回も何回もつよしさんのHPで情報を得ていたので、つよしさんのお顔はすっかり覚えていたのであのオリーブ農家の前でお会いした時も、すぐに「あっ、つよしさんだ!」
と思ってしまいました。
偶然すぎる出会いでしたが、とても嬉しかったです。
私のトスカーナの記事ももう5回目になりましたがつよしさんの記事とお写真ものせさせていただきました。
是非見に来てくださいね。
もうすぐ日本に帰国されるんですね。
日本でも偶然にどこかでお会いしたらそれこそビックリですね。
またフィレンツェにはいつか行きたいと思います。
つよしさんの記事がとても強い味方です。
これからもお元気でご活躍くださいませ。
先日はびっくりしました。後ほどブログも覗かせていただきます。