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ツヨシのイタリア生活日記ブログ

イタリア生活、ニュース、留学案内、イタリアならではの珍事などを日本人がほとんどいないウンブリア州のオルヴィエートからTsuyoshiが楽しくブログで伝えます。

2012年02月20日

イタリアは消費税23%に突入か・・・

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経済危機に直面しているヨーロッパ、その中でもイタリアは破綻するのではと騒がれています。現地イタリアでは大きな混乱もなく「僕たちはギリシャの二の舞にはならない」と相変わらずとてもポジティブに生きています。それに対して、政府は消費税増税、公務員の人員削減、防衛費削減など、さまざまな財政再建案も出してきました。


そして、去年の年末に20%から21%に増税したばかりの消費税が、なんと2012年9月からさらに23%に上がるというのだ。。。
もうお隣のスイスに引っ越そうかと思いたくなります。※ スイスの消費税率は8%です。


ちなみに・・・
イタリアの消費税は「付加価値税(IVA = Imposta sul valore aggiunto)」と呼ばれ、3種類の税率があります。一番安いのが消費税4%で対象商品が、必要不可欠な食料品、新聞・本など、例えば野菜・果物、パンや牛乳。次の10%は、ホテル、バール、レストラン、観光向け商品、特定の食品、建造物の修繕。ヨーグルト、チョコレート、電車の運賃などがこれに該当します。そしてそれ以外が21%の通常税率です、例:洋服や家具・家電など。


このIVAは商品だけでなく、あらゆる売り上げにかかってきます。僕は自営業なので、もちろん収入の中からこのIVA21%を払っています。普通はみな「IVA込み」で仕事するもんだから、忘れた頃に、税務署がかなりの額を徴収していきます。今まであまり真剣に考えてなかったけど、20万の仕事しても4万2000円は消費税で持って行かれるんですから・・・トホホ。もちろん消費税の他に、年金や保険料も差し引かれます。


イタリアでの買い物はすべて内税表記なので、多くの旅行者は「21%」を意識せずにいるでしょう。今度イタリアのスーパーで買い物したら、ぜひレシートを見てください。けっこうビックリしますよ。スイスに引っ越したくなる僕の気持ち、少しは分かっていただけると思います。ハイ。

【2012年2月19日 堂 剛 - Tsuyoshi Doh】(写真:冬のサンタ・クローチェ教会)
posted by Tsuyoshi at 03:10 | Comment(11) | TrackBack(0) | イタリア生活日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
日本の将来の姿という気配が…
Posted by mituru at 2012年02月21日 11:44
本当に、 イタリアの状況が大変になりました。 税金高騰で、何とか持ち直してくれる経済なら良いのですが。。。
でも、スイスは異常に元々の(全ての)物が高いので、 消費税ということに関していえば、 イタリアの方がそれでも物価が安いです。 値段がイタリアの方が高いと感じるのはヨーグルトくらい、それ以外はスイスの方が目玉が飛び出るほど高いです。 外食はおそろしいくらい。  ただ、収入もスイスの方が多いので、普通に稼いでいる人にとっては、沢山稼いで沢山消費するという風になるのでしょうか。   
Posted by tom at 2012年02月21日 17:33
初めまして。私の彼はローマに住んでいます。
イタリアについて調べていたら堂さんのブログをみつけました。
とても楽しくイタリアの事が知れるブログでちょくちょく見させてもらってます。
私の彼もイタリアの経済についてとても不安そうです。違う国で働く事も考えているようです。私はイタリアは大好きな国なので何とか持ち直してほしいと心から思っているんですが…
難しいですね。消費税そんなに高かったんですね!知らなかった…これからもブログ楽しみにしてます。
Posted by ayako at 2012年02月21日 18:32
> mituruさん
たしかに、少子化とか、移民問題とか、日本の近い未来が見えてきます。

> tomさん
たしかにスイスの物価高いですが、経済は安定していますよね。日本人がスイスに移住するのが良く分かります。治安も魅力的です。

> ayakoさん
ヨーロッパの人はEU圏内ならどこで働いても良いと思います。ま、僕もイタリアが好きなので、頑張って持ち直して欲しいな、と望んでいる1人です。ハイ。
Posted by Tsuyoshi Doh at 2012年02月21日 19:46
ツヨシさん、こんばんは(^^)
消費税が23%なんて…主婦の私にとっては恐怖な響きです(>_<)もっと稼いでる人から税金とればイイのに…( ̄ー ̄)
全然関係ない話ですが、日本の番組で、世界一テキトー国第一位にイタリアが輝いてました(笑)ツヨシさんの書いてはる通りで面白かったです(^^)
早く世界にも、季節も春が来てほしいですね☆彡
Posted by 真紀子 at 2012年02月21日 23:13
こんにちは。
いつも記事、欠かさず読んでいます。

今日たまたま、職場(イタリアです)で請求書をつくってたんですけど、総額からIVA21%を引き抜いて、という作業をしてて、「こんなにもってかれちゃう!」とすごく悲しくなりました。

ふと思ったのですけど、これってたとえるなら1日10時間働いたとしたら、そのうちの2時間(21%)をIVAに捧げてるってことですよね・・。

スイスそんなに税金が安いなら、私も行きたいです・・。
つよしさんは、家買われたのでスイス移住は難しいですね・・。
でも、もし移住されて、このブログが「ツヨシのスイス生活日記ブログ」になっても読み続けます。
Posted by ゆり at 2012年02月23日 06:40
こんにちは。
イタリア、消費税23%ですか〜(@_@)
スイスは物価がすごく高いイメージがありましたが、消費税は安いんですね。

ただ、経済はスイスの方が安定していても、個人的に料理はイタリアの方が好きだし、イタリアにはなんとか持ち直して思っています!
Posted by Junko at 2012年02月26日 12:00
> ゆりさん
いつもありがとうございます。消費税の増税は賛否両論あると思いますが、今までの失敗のツケを一方的に国民に負担させるのはちょっと違いますよね。少なくとも貧困層への負担はなくすべきだと思うのです。。。スイス一度も観光したことないので、一度くらい行ってみたいです。

> Junkoさん
スイス物価はとても高いですね。以前に日本に観光に来られたスイス人夫婦のツアー料金が百万円くらいでびっくりしました。僕もなんだかんだ言ってイタリアが好きですよ。
Posted by Tsuyoshi Doh at 2012年02月26日 19:33
なんか消費税は諸刃の剣だな。
消費税を上げることで脱税が増える。
収入は減る、消費は減る。税収が減る。
会社の利益が減る。若者の雇用が減る。少子化、若者消費の減少。更に税収が減る。悪循環のスパイラル。この悪循環を打破するには世界経済の回復に頼る。
なんとも頼りないですね。
Posted by aa at 2012年08月14日 12:16
消費税は、給料から差し引かれるのですか?
イタリアに無給インターンシップで行こうと思っています。
もしお時間ありましたら、ご回答お願いいたします。
Posted by アルマダ at 2013年10月14日 22:38
> アルマダさん
僕は個人事業主で、イタリアで会社員として働いたことないので、ちょっとわからないです。でも消費税と給料は関係ないと思いますよ。
Posted by Tsuyoshi at 2013年10月15日 07:29
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