
イタリアでは外出時には身分証(IDカード)の所持が義務づけられていて、外国人在住者の場合は滞在許可証がそれに当たります。イタリアに住み始めた当初、臆病な僕は家のすぐ前のゴミ捨てに行く時でも、律儀に許可証をポケットに忍ばせていました。道ばたで職務質問されることなどゼロに近いのですが、ごく稀に提示を求められると「こうやって一生チェックされながら、生きていくんだなぁ」なんて、ちょっと感傷的になったりするのです。工場でランダムに検品チェックされているような居心地の悪さがあります。
そんな中、今日、警察署から一通の手紙が届きました。
引っ越して半年も経つオルヴィエートの警察署からの手紙・・・。グリーディングカードのわけありません。不幸をもたらす手紙に違いないです・・・。
堂 剛殿
オルヴィエート市役所から転居の知らせが届きましたが、当オルヴィエート警察署が発行した、住人用の車両通行許可証No.「R396XX」は市外に引っ越した場合は無効になります。無効となった許可証は、引っ越しが完了した時点、もしくは本手紙を受け取ってから10日以内に、指定事務所に返送もしくは返却しなければなりません。もし許可無しに禁止区域を通行した場合は76ユーロの罰金が課せられることをお忘れなく。すでに許可証を返却されている場合は、この手紙はどうぞ無視してください。オルヴィエート交通警察
イタリアの古い町では、交通渋滞の緩和や排ガス規制のため、車を持つ住人には車両通行許可証が発行されます。観光客の車や、無許可車が市内を走ると監視カメラでナンバーを記録されて後日罰金が届く仕組みです。
肝心の手紙は、たいそうな警察署の判などが押してありましたが、僕が引っ越したのは半年前ですよ。6ヶ月前。しかもその時に許可証は返却済みですから。
ここまでルーズな役所仕事に出会うと、これはこれで不安になります。本当にこの手紙を無視して良いのか、それとも念のために電話して確認した方が良いのか。僕はきちんとコンピュータで管理されていて、実在する人間なのだろうか・・・。
ということで、管理社会に慣れると、今度は逆向きの強迫観念も生まれてくるんだな、とちょっとゾッとした出来事でした。ハイ。
【2012年2月26日 堂 剛 - Tsuyoshi Doh】(写真左から、IDカード、滞在許可証、税務番号、免許証、保険証)








僕は楽器を弾くのですが、日本とイタリアは全く逆の理由でロックが必要ない(生まれない)のだな、と思ったり、思わなかったり(笑)。
GXR、いつも絶好調ですね♪