3年半イタリアで生活して、十分にイタリア風「ズボラさ」を身につけた僕が胸を張っていうのだから相当なものです。
僕もよく日本人の方から「几帳面に見えてツヨシ君って結構いいかげんだよね」などと褒め言葉を頂きます。
僕がそんな賛辞をいただくのはこんな時です。
- 車のドアミラーをぶつけても「アッチ!またやっちゃった」と全く気にしない時
- マフラーをどこかに置き忘れても「誰かが拾って使ってくれるといいなぁ」と感想した時
- 僕が古着屋で買ったセーターの裾に「ミッキーのアップリケ」が付いているのを半年間日本人に指摘されるまで気づかなかった時
※ミッキーと僕はなんだか因縁深いです。「アンチエイジング。イタリアで老いを恐れずに生きるには・・・」もお読みください。
※指摘しないでも、アップリケ=ワッペンということは知っています。大丈夫です。まだ若いです。
そんな僕が「世界のいい加減王」の称号を与えたいイタリア人ってどんなレベルかを言葉で表現すると、
子供の誕生日に丸いバースデーケーキを友達5人で分けるのに、扇形ではなく、端から順にカステラの用に切っていく「ズボラさ」です。
でも、ちゃんと真ん中の一番美味しいところは自分の子供に与えます。
もちろんこの例えは僕の創造で、イタリア人はタルトをきちんと扇形に切ります。でもいい加減さはこのくらい常人では考えられない域に達しています。
先日僕は久しぶりにコンタクトレンズを買いにいきました。
僕のお気に入りの店は「VISTASI」という安い眼鏡店で、ローマテルミニ駅の地下に店舗があります。1年ぶりにローマに行くことになったあので、久しぶりに夏に向けてコンタクトレンズでも買っておこうという考えです。
几帳面な?僕はきちんとレンズの度数をメモっておき、そのメモをお店の女性に提示。
ツ:「この度数のワンデー用コンタクトレンズが欲しいんですが。-1.75と-2.50です。」
店:「ちょっと待ってね、今、棚から探してくるから」
ツ:「あ、一箱ずつでいいです。。。」
店:「はい、どうぞ。度数を確認してみて」
ツ:「えー、あのー、度数が違いますが・・・」
店:「ホント?あ、本当だ。」
ツ:「2箱とも間違ってます・・・」
店:「あれ、おかしいなぁ。ちょっと待っててね新しいの持ってくるから。」
店:「ハイどうぞ。これでいいですか?」
ツ:「・・・あの〜、まだ一箱、度数が違います・・・」
店:「そんなぁ〜。あ、本当だ。どうしてだろう?このメモ持っていってもいい?」
こんなやり取りのあと、ようやく正確な度数のコンタクトレンズが登場しました。
-1.75のレンズは、-2.75→-2.25→-1.75と2回間違えの末に正解。なんでここまで間違えるのか不思議です。今まで何人のお客さんがこの店員さんから間違った度数のレンズを買ってかえったんだろう?と初歩的な疑問がよぎりました。でもイタリア人は違う度数のレンズでも案外平気につけちゃったりするのかな?
僕が後で間違えに気づいたら・・・多少我慢して使うだろうなぁ〜。僕の脳内細胞はだいぶイタリア化が進んでいます。ハイ。
イタリアのコンタクトレンズは円が高かった昔はとても安かったんですよね。
でも今は、ユーロ高で日本の方が安いようです。
今回紹介したローマテルミニ駅地下の「VISTASI」では、
ワンデーアキュビュー30枚入りが1箱、16.90ユーロ(約2,670円)でした。
イタリアの利点はコンタクトの購入に医師の処方箋がいらないところかな。
PS. イタリア人はおおらかで親しみやすいです。多少の間違いは一緒に笑い飛ばすくらいの心の余裕を持ちましょうネ。
何でも日本人とわかると、かなり高額な料金をふっかけられるとか?
今まで行った旅行で最も印象的な国がイタリア・・・とも言っていました。
イタリアで、地図を片手に道を尋ねた時、地図も見てくれないで、右だ!左だ!と教えてくれるイタリア人達に、まんまとハメラレ1時間近く迷い廻ったことを思い出します。
だが、仲良くなったイタリア人は、待ち合わせ時間にとても正確だったし、TAXIも予約した時間通りに到着したりした。。時間にもルーズだと思っていたので意外でした。
確かに、店を閉める時間は正確だわぁ。
開ける時間はルーズでも…(^^;