イタリアから恐ろしいニュースです。
イタリアでは伝統的に移動サーカスが町を回ってショーをします。
昔とくらべ様々な娯楽が増えた現代では、もう時代遅れといった感じでしょう。僕はストライプ模様のサーカスのテントや、古めかしい観覧車やメリーゴーランドを見るたびになんだか悲しい気分になります・・・
サーカスは度々、動物愛護から批判を受けていて、時には人権問題の対象ともなります。子供たちにテントの中でムチをふるわれている動物を見せることは教育上良いとは思えないのだけど・・・
イタリアの南部、サレルノで19歳のブルガリア人少女が彼女の家族と一緒にサーカス内でまさに奴隷状態に置かれていたことがあきらかになった。彼女はピラニアのいる冷たい水のはられた水槽に浸かるように強要され、見せ物の間中、恐怖に打ち勝つために目をつぶって絶えていたという。さらに年下の彼女の妹は箱の中に押し込められ、上から爬虫類さらに1匹のタランチュラをかけられていた。この2つの恐ろしい話は国防省警察によって明らかにされ、3名が逮捕され、さらに他の3名も告訴を受けている。手錠がかけられたのはEnrico Raffaele Ingrassia(57歳)、その息子William(33歳)、Gaetano Belfiore(25歳)でいずれもサーカス「Marco」の所有者である。
捜査官の告訴状によると、そのブルガリア人家族、両親と二人の娘(19歳と16歳)は、2008年の始めころからサーカスの経営者らによって奴隷状態におかれていた。さらにその家族たちは1日15時間から20時間の過酷な労働も強いられ、その報酬は、契約上の480ユーロ(約7万6000円)ではなく1週間にわずか100ユーロ(約1万6000円)だった。なぜならサーカスの所有者はその差額を彼らを雇い入れたブルガリア人女性払わなければならなかったからだという。
その家族はトレーラーの2つ荷台に住んでおり衛生状態は最悪であった。同じく捜査官によるところでは、東ヨーロッパから来た他の数名も同じような虐待行為、奴隷行為をされていることを確認しており、無事解放されるということだ。この捜査により、関連書類、携帯電話、コンピューターが押収され、事件の究明に役立てられる。その4名のブルガリア人家族は無事安全な場所に保護されている。
人間の心じゃないですよね、、最近そう思う事件連発で、へこみます。
ブルガリア人家族の方々無事開放されることになって良かったです。苦労した分これからの人生やり直して欲しいですね!
ついにモッツァレラ輸入保留のニュースが出ました。東京は桜が満開で綺麗だというのに残念なお知らせです。。
イタリアでも昨日、日本がモッツァレラの輸入をストップしたというニュースが流れていました。聞き間違えでなければロシアも中断したとか・・・農家がちょっと心配です。。。
水槽の中を、逃げ回っている彼女の映像は、あまりにも残酷で、
そして心は、どんなに、恐怖と人生への絶望感で一杯だった事だろう、と思うと、
何とも言えないやり切れない気持ちになりました。
一刻も早くこの家族が、ただ幸せに暮らせることを願います。
そして、イタリアには、このような、
貧しくて、生きる為には手段を選べない人達がたくさんいる、
という現実を見る度に、理屈ではなく、悲しい気持ちになります。
何だか映画の題名のない子守唄を思い出しました、
話はまた違いますが監督は実際にあった人身売買から映画を思いついたようです、
酷いことが現実にあって、それが他にもたくさんあるという事実が悲しいですね。