
家にサソリが出たら、どうする?
まるで冗談のような話だけど、起こったんです、僕の家で。
ある日の夕方、ポロネギが飛び出したエコバックを片手に買い物から戻ってくると、キッチンの隅でなんか黒いモゾモゾ動く物体があります。
こんな時、日本だったらすぐにコックローチに手が伸びることでしょう。。。
でもここはイタリア。。。よくよく見てみると、それは「サソリ」だったのです。イタリア風に言うと「サソリアーノ」です(注:本当のイタリア語はスコルピオーネです)。
お腹が空いていたのか、友達探しなのか、とにかく開け放されたテラスの扉から僕の家に闖入してきたのです。
「おぉっおぉっーーー」と、サソリを驚かせない程度の小声で驚きます。そしてその後、僕が取った行動とは・・・もちろんデジカメの準備です。
でも、こんな時に限ってデジカメは廊下を挟んだ隣の書斎にあります。。。こういう悲しい状況をマーフィーもよく嘆いていました。
ここで皆さんに質問です。
知っています?サソリの歩行速度?
もちろん僕も知りません。
もしくだらない写真を撮るためだけにサソリを見失ったら、今夜一晩眠れないでしょう。
そこで理工学部出身の僕の左脳がフル回転します。
キッチンから書斎までの距離は約10歩。小走りでデジカメを探しに行けば、5秒以内で戻って来れるな・・・
ついでに書斎に置いてあるホウキを持って来れば、追い出す時に役立つぞ・・・計7秒かかるな・・・
しかし、ちょっと待てよ、サソリがカールルイス並みの脚力を持っていたら、7秒もあれば70メートルも移動できるな・・・と。
迅速にこんな計算ができるのも、学生時代、数学の時間、真剣にパラパラ漫画を書いていた成果でしょう。
しかし悩みます、そんなにリスクを負ってまでサソリの生写真を撮る価値があるのか・・・、相手はただの「節足動物門鋏角亜門クモ綱サソリ目」だぞ・・・と。
そうこう考えている間も、当のサソリは身動きせずじっと僕の動きをうかがっている様子。
僕は頭をフル回転させながらも、一時も相手から目を離しません。
まるで世紀の大一番、千秋楽の横綱同士の立ち合いの様相となってきました。。。
サソリが目を離した瞬間、僕はデジカメとホウキを「小走り」で奪取。
すばやく、しかし、手ぶれをしないよう慎重にサソリを画角にとらえ、はいチーズ!!
そして、用意していてホウキでテラスへと追い出したのです。
ホウキを近づけると、サソリは素早く動き出しました。ゴキブリも、クモもそうですが、じっとしている生き物が急に動くとドキッとしますよね。小さいさそりでも動くとかなりインパクトがあります。その瞬間、あ、動画を撮っておけばよかったな、と後悔の念が脳裏をよぎったのでした・・・。
【結論】
サソリとの対面に結論なんてありません。今や僕の恒例となっているのですが、フィレンツェ行きの列車の中でブログを書いていたら、ついつい勢いに乗ってしまいました。オルヴィエートではサソリのほか、ハリネズミもちょいちょい見かけます。ハリネズミが車道を歩いていて、慌ててハンドルを切って避けるなんて、東京出身の僕には想像もできませんでした。ハイ。
サソリとの対面に結論なんてありません。今や僕の恒例となっているのですが、フィレンツェ行きの列車の中でブログを書いていたら、ついつい勢いに乗ってしまいました。オルヴィエートではサソリのほか、ハリネズミもちょいちょい見かけます。ハリネズミが車道を歩いていて、慌ててハンドルを切って避けるなんて、東京出身の僕には想像もできませんでした。ハイ。
サソリ驚きますよね、私もローマのホテルのバスルームで遭遇し凍りつきました。
私が見たのは桜海老みたいな色でもっと華奢でした。
夜中に枕元をうろうろされたらと考えるとゾッとして眠れそうにありません。
なので、お湯をかけて排水溝に流しちゃいました。
写真の様なゴツイのだったら失神しそうです。
イタリアではサソリは普通にいるのでしょうか。
それからブログのリンク切れの件でお返事頂いてましたのに、高熱で2,3日寝込んでいて気がつきませんでした。ゴメンナサイ
普通にいるの!?
どうせ刺されるなら、ハリネズミの方がいいなぁ
ところで、普通の人はサソリを見て「あ、サソリだ」と認識できるものなのでしょうか?
私だったら「ザリガニ?」って思っちゃうかも。。。
まだリアルで見たことが無いのですが、ゴキブリと同じ位の早さですか?
じっくり写真を見ると、ハサミと尻尾が鋭くて怖いですね!
イタリアで普通にサソリがいるか、といったら、きっといないと思います。でもちょっと田舎に行くと結構いるると思いますよ。少なくともオルヴィエートではよく見かけます。特に町の地下洞窟で(これ本当に)。僕の友達の家にはコウモリが入って来て、それを手でつかんで外に逃がしたという強者もいます。20代の女の子ですが・・・
> La mimosaさんへ
ハリネズミはピョコピョコと歩く姿が「超かわいい」です。早朝6時ころ道ばたで、ハリネズミを安全な場所に持って行こうと、大の大人が2、3人で格闘していました。ハリが鋭すぎて、新聞紙を何重にもして「アイタタ、アイタタ」言っていたのが微笑ましかったです。
サソリは「ザリガニ」とは決して間違えないでしょう(笑)・・・それとも冗談?川の近くにいて、赤い色をしていても間違えないと思うけど・・・
> mikoさんへ
え、またザリガニ?冗談じゃないの?シッポにハリがあるんだよ。間違えないと思うけどなぁ〜
ゴキブリのような「すばしっこさ」はなかったです。でも結構早かったので「おっおっ」と反応しちゃいました。ザリガニよりもだんぜん動きがいいですよ。サソリがゴキブリのように飛べたら、恐怖ですねぇ〜。町に「茶羽サソリ」が大量発生なんて、ちょっとした恐怖映画です。
シャワーをしようとバスルームに行った時に発見。
極小サイズで、メガネもコンタクトもしていなかった私がよく見つけたもんだと自分で関心しちゃいました。
紙に乗せて窓から投げましたが、その日は他にいたらどうしようかと怖かったなぁ。。
翌朝ホテルの人に聞いたら「田舎だからいるよ〜!」って言われてまた驚き。。
私もペルージャの友達の家で見ました〜。
めちゃめちゃ小さかったですけど。
友達に「良く出るの?」って聞いたら、「初めて見た!」って言ってました。
友達は迷わず叩き潰していました。。。
このさそり、やっぱり刺すんですかねぇ。
毒持ってたら怖いな。。。
前イタリア映画(トスカーナの休日?)でサソリが出るシーンがあったのですが、まさか本当にいるとは・・・
私は、両親からイタリアの素晴らしさを聞いてイタリアに興味をもち、NHKの番組で少しイタリア語を勉強しています。
将来はイタリアへ旅行しようと思ってるんですけど、サソリがいるなんて、怖いですね(笑)
そんなにホイホイ出て来るわけじゃないと思いますけどね…
他にもイタリアについて色々知りたいです。
ブログ楽しみにしてますね!!
そう、イタリアの田舎だと稀にサソリがいます。でも日本でもゴキブリはよくいるけど、そう毎日は見かけないよね。そんな頻度です。。。
> sakuraさんへ
こっちがちょっかいを出さない限りサソリは刺さないと思います。今調べたところ、毒を持つサソリは約1000種類中に僅か25種だとか・・・僕の家にいたのも毒を持っていない、かわいいやつです。
> ドルチェくんへ
ほんとうにいるんですねぇ〜
> Signora mammaさんへ
先入観=危険という先入観を捨てて、ぜひイタリアを楽しんでください(笑)。ほとんどのサソリは毒を持っていないので、危なくないですよ。それに旅行中にサソリに遭遇する確率はかなり低いと思います。
> なぽさんへ
はい、ホイホイ出てきません。僕も5年住んでいて見かけたのは3、4回くらいです。しかもすべて田舎です。
まさかです。
野生でいるんですね!
遭遇しなくてよかった(笑)
ところで、カールルイスになぜかウケました!(^^)!
私も俊足といったらカールルイスを思い出す世代なのですが、その後もっと速い選手が出てるのに、
カールルイスと書いていたので、ツヨシさんも同じ世代なんだなと嬉しくなりました(笑)
そう、山岳の田舎にいくと、はりねずみは結構出没率が高いです。道路を横断していて車にひかれているのをよく目にするので、野生動物はつくづく人間のわがままの犠牲になっているのだなぁ〜と感じます。
> かよこさんへ
イタリア30回以上ですか・・・この回数は聞いたことがなかったです・・・すごいの一言。僕もこの記事を書きながら「今どき、カールルイスって・・・」と思いましたが、それ以降の選手が出てきません。出てもベンジョンソンくらい・・・世代と無知を感じた次第です。ハイ。
初めまして。
イタリアについて色々なサイトを見ている内に、ここに辿り着きました。
家の中にサソリーノがいるなんて凄いですね!
前に見た映画(イタリアが舞台)でも
そんなシーンがあったかな〜
サソリアーノって書きたかったのに・・・
ツヨシさんの日記を読んで、やはり”サソリ”だったと確信しました。サソリも虫除けスプレーの臭いにびっくりしたかもね。