BEL GIAPPONE
header_terraL header_terraR

ツヨシのイタリア生活日記

イタリア生活、留学案内、イタリアならではの珍事などを日本人がほとんどいないウンブリア州のオルヴィエートからTsuyoshiが楽しく伝えます。

2008年04月30日

イタリアのペット事情、動物愛護について

犬が道で横たわるいくらイタリアでもこのワンちゃんはくつろぎすぎです。道の真ん中で堂々と寝るってのはさぞかし気持ちがいいことでしょう。。。羨ましいです。



ご質問いただいた「イタリアのペット事情はどうなっているのか教えて下さい」について考えてみました・・・。
イタリアは動物愛護については、かなり進んでいると思います。ただこの「かなり進んでいる」というのは日本人からの視点で、ヨーロッパにおいてイタリアは数年前まで遅れている方だったので、「日本が動物愛護についてかなり遅れている」と言った方が先進諸国から見たスタンダードな意見でしょう。


少々極端で日本でもニュースで取り上げられた例を挙げてみますと
  • 犬のペットを最低でも1日に3回は散歩させないと最高で罰金500ユーロ(約8万円)
  • 外見のためだけにペットの体毛を染めることは禁止
  • 外見のためだけにペットの尾を切ることも禁止
  • 犬を自転車に乗りながら散歩させるのはOKだが、犬が疲れすぎてしまうほどのスピードはダメ
  • 賞品として小動物を与えることは禁止(金魚すくいなど)
  • 丸い金魚鉢で金魚を飼うことを禁止(金魚の目に外の景色が歪んで見える、酸素供給できない)

以上は、町の条例ですが、国の法律でも「ペットに対して虐待を加えたり、捨てたりした場合、最高で1年の懲役または1万ユーロ(約140万円)の罰金」と定められていてます。また飼い主が分かるように「マイクロチップを付けること」を義務づけていて、これを怠ると100ユーロ(1万6000円)の罰金となります。
(今、イタリア人の友達に聞いたのですが、イタリアでは保健所などもペットを病気など安楽死の必要がない限り殺すことを禁止されているとのことです。保護された動物たちはすべて管理された施設にて飼育されます)


猫がひなたぼっこオルヴィエート僕のお気に入りの写真の1枚。ネコがひなたぼっこしています。僕の住む町オルヴィエートでは特定の飼い主のいない猫が結構います。近所の人が代わる代わるエサを与え健康に生活しています。フンや尿の問題もあまり聞きません



イタリアではそれでもペットや飼っている動物を捨てる人が後を絶たないといいます。少し前のデータでは「毎年15万頭の犬と20万頭の猫が捨てられている」とのことです。
よくイタリア国内のメディア話題に登る問題が2つあります。その1つが「バカンス捨て」と呼ばれるものです。

これは8月のバカンス時期になり、海などに旅行するのに足手まといになる飼い犬などを捨てる行為で、車でペットと一緒に旅行に出かけ、その途中の山道や高速道路で犬を置き去りにするのです。考えただけでも、もう腹立たしいですが、後を絶ちません・・・。置き去りにされたペットたちは途方にくれ、果てには交通事故で命を落とすことも多いようです。対応策として一部のビーチで8kgまでの動物を入れることを許可していますが、根本的な解決にはなっていないでしょう。


もう一つの問題は、「猟犬捨て」です。
年老いて猟犬として役に立たなくなった犬を山中に捨ててくるというもの。日本人にはあまり想像できないですが、イタリアではこの手の動物遺棄がとても多いです。今まで一緒に働いてきた相棒を簡単に捨てる行為は全く許せないでしょう・・・


教会の前で待つ犬日本人旅行者からよく聞くのが「イタリアの犬はあまり吠えない」です。僕もイタリアに来た時にすぐ感じました。やっぱりストレスのない社会は生き物に共通なんですね



イタリアでのペット問題点をいくつか挙げましたが、それでも日本よりはずっと進んでいます。
例えば、イタリアではペットショップ内の小部屋に動物(おそらく犬や猫)を入れることを禁止しています。数年前にドイツ人女性がイタリアを観光して、ショーウィンドウ内に子犬が飼われていたのを告発したのがきっかけだと聞きました。そのドイツ人女性にはかなりショッキングなことだったようです。ショーウィンドウに入れられ、一日中人目にさらされ、寝ていてもガラスをひっきりなしにノックされたら、どれだけストレスになるのか・・・数時間毎に入れ替えたとしても、人間で試してみるといいと思います。きっとすぐに病いになるでしょう。。。


僕も100%、ペットの店頭販売には反対です。これは閉じ込められた動物の身になって考えることが一番重要ですが、他にもたくさんの問題を引き起こすと考えられるからです。一番は、衝動買い。ペットを店頭でお客さんに見せる行為は、顧客に「衝動買い」させようというお店の経営戦略でしょう。衝動買いすれば、遺棄に繋がる確率が高いと思います。
もう一つは、子犬や子猫を入れているという点です。生後1ヶ月とか3ヶ月の子供が親から引き離されてゲージに入れられているのはどう考えても不幸です。。。


イタリア窓辺の猫日本を観光してペットショップを見た外国人には、日本人がさぞかし野蛮に映っていることでしょう。残念です。



さて、話が長くなりましたが、質問にあった、
「最近ペット可物件が増えてきてペットショップも増えているような気がするのですが、ペット可物件が増えれば保健所で殺される動物の数も減ると思われますか?」
について少し考えてみました。
あくまで僕の意見ですが、ペットが飼える物件が増えて、多少はペット遺棄の率が減るかも知れません・・・ただペットを捨てる行為の根本的な原因・理由は別にあると思います。ペットを愛していて家族のように考えているひとであれば、そもそも住居の問題を乗り越えて解決するでしょう。どうしても無理という場合もあるでしょうが、その数はごく僅かだと思います。個人的にはペットは絶えず家族に置き換えて考えるべきです。引っ越しを余儀なくされて、でも自分の助けを必要とする同居人の家族がいる、見捨てていいの・・・?


日本人のペットへの捉え方は、先に書いた「衝動買い」の行為に見つけることができると思います。ペットを遺棄する人はペットを「生き物」ではなく「玩具」や「ファッション」としてとらえているのかなぁ〜と思うのです。これは日本だけではなく例えば世界のセレブとかハリウッドスターの中にもペットをまるでファッションの一部のように扱っている感じがします。まるで今年の流行は「毛並みの短いこげ茶色の小さなバッグ」といった感じに。。。


そういった人はペットを購入する時の言葉にも現れていると思います、「このパグかわいい、飼いたい」と。。。この人はきっと犬を飼いたいのではなく、たまたま通りかかったペットショップで、たまたま見かけたその愛くるしいパグを買いたいのです。。。


イタリアでももちろんファッション感覚でペットを購入する人がいます。ただその数は日本と比べればとても少ないでしょう。
イタリアの友達に3人、犬と猫を飼っている人がいますが、彼らのペットたちはいずれも捨て犬、捨て猫を拾われて飼われ始めています。フィレンツェの友達は最近引っ越しましたが、家賃が多少高くても小さな庭付きを見つけましたし、正月にオルヴィエートの家に招待したときも、31日の夕方に来て1日の朝5時に帰って行きました。今度はペストゥム(彼の愛犬)も楽しめるように、夏にキャンピングを計画中です。


猫が大きなあくび豪快なあくび。日なたに置かれた椅子は、居心地が良さそうですね



日本にも捨て犬を飼い始めた友達がいます。でも日本ではペットショップで自分の気に入った種類、色、模様、毛並みの愛玩動物を購入する人が圧倒的でしょう。ペットショップがたくさんあるのも、ビジネスとして成功している訳ですから・・・
この日本人とイタリア人の根本的な考え方の違いを色々と考えたのですが、僕がたどり着いたのは、日本人は潜在的に「純粋、純血を好む」のかな、と。。。。ピュアなもの、汚れないものを無意識のうちに選んでいて、ペットの場合は純血種が好まれるのかな、と。雑種犬って可愛いのにね・・・。


今回はイタリアのペット事情、動物愛護について質問を頂いたので、長々と思ったことを書かせていただきました。ただ僕は特別に詳しいわけではありません。。。色々な考えがあると思うので、皆さんの意見を聞かせていただければ勉強になります。

PS. こういった文化や考え方を比較した時に、いつも感じるのは「日本は外国の状況に鈍感」ということです。海外の情報や、世界のスタンダードが日本にはあまり伝わって来ていないように思います。

今、列車に犬を連れた乗客が乗ってきました。首輪だけをつけて悠々と歩いてきます。イタリアのお店では一部のレストラン、スーパー、ショップを除いて、ほとんどがペット入店可能です。もちろん公共交通機関はすべてOKです。


世界一美しい丘上都市、オルビエートでイタリア留学しませんか?
今なら授業料が最大50%割引です!!
posted by Tsuyoshi at 00:04 | Comment(15) | TrackBack(0) | イタリアの習慣・時事

2008年03月26日

イタリアニュース全文:少女にピラニアの水槽を強要、タランチュラも

イタリアのサーカス団

イタリアから恐ろしいニュースです。
イタリアでは伝統的に移動サーカスが町を回ってショーをします。
昔とくらべ様々な娯楽が増えた現代では、もう時代遅れといった感じでしょう。僕はストライプ模様のサーカスのテントや、古めかしい観覧車やメリーゴーランドを見るたびになんだか悲しい気分になります・・・
サーカスは度々、動物愛護から批判を受けていて、時には人権問題の対象ともなります。子供たちにテントの中でムチをふるわれている動物を見せることは教育上良いとは思えないのだけど・・・


イタリアの南部、サレルノで19歳のブルガリア人少女が彼女の家族と一緒にサーカス内でまさに奴隷状態に置かれていたことがあきらかになった。彼女はピラニアのいる冷たい水のはられた水槽に浸かるように強要され、見せ物の間中、恐怖に打ち勝つために目をつぶって絶えていたという。さらに年下の彼女の妹は箱の中に押し込められ、上から爬虫類さらに1匹のタランチュラをかけられていた。この2つの恐ろしい話は国防省警察によって明らかにされ、3名が逮捕され、さらに他の3名も告訴を受けている。手錠がかけられたのはEnrico Raffaele Ingrassia(57歳)、その息子William(33歳)、Gaetano Belfiore(25歳)でいずれもサーカス「Marco」の所有者である。

捜査官の告訴状によると、そのブルガリア人家族、両親と二人の娘(19歳と16歳)は、2008年の始めころからサーカスの経営者らによって奴隷状態におかれていた。さらにその家族たちは1日15時間から20時間の過酷な労働も強いられ、その報酬は、契約上の480ユーロ(約7万6000円)ではなく1週間にわずか100ユーロ(約1万6000円)だった。なぜならサーカスの所有者はその差額を彼らを雇い入れたブルガリア人女性払わなければならなかったからだという。

その家族はトレーラーの2つ荷台に住んでおり衛生状態は最悪であった。同じく捜査官によるところでは、東ヨーロッパから来た他の数名も同じような虐待行為、奴隷行為をされていることを確認しており、無事解放されるということだ。この捜査により、関連書類、携帯電話、コンピューターが押収され、事件の究明に役立てられる。その4名のブルガリア人家族は無事安全な場所に保護されている。


世界一美しい丘上都市、オルビエートでイタリア留学しませんか?
今なら授業料が最大50%割引です!!
posted by Tsuyoshi at 18:01 | Comment(4) | TrackBack(0) | イタリアの習慣・時事

2008年03月25日

ナポリのゴミ問題…モッツァレラの売り上げにも影響

モッツァレラチーズ


新聞を読んでいて気になるニュースがありました。
それは、ナポリのゴミ問題(詳しくは「ナポリにゴミが集まる10の理由」)により、ナポリのあるカンパニア州名産であるモッツァレラチーズの売り上げが激減しているのだそうです。


昨年、ナポリのゴミ問題がニュースで大きく取り上げられ、その後様々な有毒廃棄物の不法投棄が発覚しました。ひどい映像では大量のアスベストが羊や牛が放牧されているすぐ脇に不法投棄されていて、地面にたまった雨水を飲んでいたりしています。この状況もテレビで大きく報道されました。
その後(3月20日)追い討ちをかけるかのように、モッツァレラチーズの一部製品から基準値を超えるダイオキシンが検出され問題になりました。韓国もモッツァレラの輸入を一時禁止したそうです。


モッツァレラは水牛の乳で作られますが、有毒廃棄物が投棄された土地の飼料を食べさせたのが原因と見られています。ただ人体への健康被害の確率はとても低く、農業管理団体(Osservatori regionale sull'Agricoltura)の調査によると、1日1.3キロのモッツァレラを15日続けて食べない限りは問題ないとのことです。いくら大食いで、いくらチーズ好きでもこの量は無理ですね。なのでまずは安心して食べて良いということでしょう。この風評によってモッツァレラの売り上げは40%〜60%減少したといわれています。


さて、ここでモッツァレラについて勉強してみましょう。
モッツァレラの語源は「mozzare=切り離す、切り取る」という言葉で、モッツァレラを作る時に親指と人差し指でチーズを切り取る製造方法に由来しています。今でもモッツァレラは手作業で作られています。


モッツァレラチーズの作り方
できたてのモッツァレラはジューシーでうっとりするくらい美味しいよ・・・



1996年6月12日にカンパニア州の水牛のミルクで作られたモッツァレラがDOP(Denominazione di Origine Protetta = 原産地名称保護制度)を取得しています。DOPとは品質管理と産品保護のための地域が指定されていて、一定の基準をみたす伝統食材にのみ与えられる品質保証ブランドです。ワインやチーズなどが一般的ですね。

モッツァレラの産地は90%がカンパニア州で、残りはラツィオ州とプーリア州だそうです。
年間3万3000〜3万5000トンの生産量があってそのうち16%が輸出されています。年間売り上げは3億ユーロ(480億円)、イタリア国内に33万5000頭の水牛が飼育されていて、2500棟の飼育施設があり、2万人の労働者を抱えているそうです。

モッツァレラ
ニュース速報!

昨日(2008年3月26日)、イタリアでも日本がモッツァレラ輸入中断のニュースが大きく放映されました。各国が輸入見合わせを始めて、酪農農家のダメージが心配です。安全が確認され無事に再開されるといいですね。。。


世界一美しい丘上都市、オルビエートでイタリア留学しませんか?
今なら授業料が最大50%割引です!!
posted by Tsuyoshi at 01:06 | Comment(8) | TrackBack(1) | イタリアの習慣・時事
Copyright © 2003-2007 BelGiappone.com All Rights Reserved.
Powered by Seesaa